開幕から1ヵ月が経ったプロ野球。ここまでのシーズンで印象深いのが、代打の選手の活躍だ。
先週はDeNAの右の代打・後藤武敏G.(ゴメス)が21日の阪神戦で一時同点に追いつく代打本塁打。試合には敗れたものの、阪神の主砲マウロ・ゴメスとの打ち合いを演じれば、26日の中日戦でも、1点を追う5回に同点の適時二塁打。起用された2試合連続で打点を挙げる活躍を見せた。
そんな代打陣の中で最も存在感を発揮している選手と言えば、中日の切り札・小笠原道大。今シーズンここまで13度の起用で10打数5安打と勝負どころで打ちまくり、代打打率は.500ちょうど。得点圏打率は驚異の.625で、12球団トップの代打打点4を記録するなど、他球団を脅かすまさに“切り札”となっている。
ここまでの各球団のチーム単位での代打成績を見てみると、12球団トップの数字を残しているのはセ・リーグ最下位に沈む広島。昨シーズンも鈴木誠也、小窪哲也、堂林翔太の3人でセ・リーグの代打率上位3位を独占するなど、輝いていた“代打力”は今年も健在。ここまで12球団で唯一の3割超えとなる.308を記録している。
しかし、得点圏では.188と途端に弱く、打点も4つと多いとは言えない。貧打に喘ぐチームの中で、光る“代打力”をチャンスの場面で発揮することができるか。今後の課題となりそうだ。
逆に12球団で最も代打率が悪いチームが西武。なんと、12球団で唯一の代打成功0のチームだ。以下がその内訳になる。
・脇谷亮太 5-0
・坂田遼 3-0
・渡辺直人 2-0
・鬼崎裕司 2-0
・森本稀哲 1-0
・木村文紀 1-0
そもそも6人しか代打で出場しておらず、起用回数が14で12球団最少ということもあるのだが、それにしてもさびしい数字である。
ファームには左右の期待の大砲である山川穂高や梅田尚通に加え、経験豊富な大崎雄太朗といったあたりが控えており、この状況を打開し、“切り札”のポジションを射止める選手が出現するか。西武の今後の注目ポイントになりそうだ。
以下、各リーグの代打成功率ランキングと、起用回数の多い主な代打選手たち。試合終盤に勝負を左右する各球団の“切り札”事情は以下の通り。
・起用回数:46回
打率.308(39-12) 打点4
長打率.333 出塁率.400 得点圏.188
【主な選手】
天谷(.500)、新井(.167)、岩本(.500)
2位 ヤクルト
・起用回数:44回
打率.275(40-11) 打点1
長打率.350 出塁率.326 得点圏.250
【主な選手】
ユウイチ(.250)、森岡(.444)、荒木(.125)
3位 巨人
・起用回数:48回
打率.263(38-10) 打点2
長打率.263 出塁率.404 得点圏.143
【主な選手】
セペダ(.000)、高橋由(.400)、金城(.143)
4位 中日
・起用回数:52回
打率.255(47-12) 打点12
長打率.362 出塁率.314 得点圏.455
【主な選手】
小笠原(.500)、福田(.333)、ナニータ(.167)
5位 DeNA
・起用回数:60回
打率.250(52-13) 打点4
長打率.442 出塁率.316 得点圏.250
【主な選手】
後藤(.267)、関根(.444)、松本(.143)
6位 阪神
・起用回数:51回
打率.222(45-10) 打点3
長打率.244 出塁率.286 得点圏.167
【主な選手】
新井(.143)、狩野(.500)、関本(.111)
・起用回数:36回
打率.281(32-9) 打点1
長打率.375 出塁率.361 得点圏.091
【主な選手】
吉村(.143)、明石(.167)、塚田(.400)
2位 楽天
・起用回数:21回
打率.200(20-4) 打点0
長打率.250 出塁率.200 得点圏.200
【主な選手】
伊志嶺(.000)、牧田(.500)、後藤(.333)
3位 オリックス
・起用回数:28回
打率.192(26-5) 打点3
長打率.423 出塁率.250 得点圏.333
【主な選手】
竹原(.750)、駿太(.000)、原拓(.000)
4位 日本ハム
・起用回数:17回
打率.188(16-3) 打点1
長打率.250 出塁率.188 得点圏.000
【主な選手】
杉谷(.333)、岡(.333)、近藤(.000)
5位 ロッテ
・起用回数:26回
打率.083(24-2) 打点0
長打率.083 出塁率.154 得点圏.000
【主な選手】
福浦(.000)、サブロー(.000)、中村(.000)
6位 西武
・起用回数:14回
打率.000(14-0) 打点0
長打率.000 出塁率.000 得点圏.000
【主な選手】
脇谷(.000)、渡辺(.000)、坂田(.000)
※成績は4月27日時点のもの。
先週はDeNAの右の代打・後藤武敏G.(ゴメス)が21日の阪神戦で一時同点に追いつく代打本塁打。試合には敗れたものの、阪神の主砲マウロ・ゴメスとの打ち合いを演じれば、26日の中日戦でも、1点を追う5回に同点の適時二塁打。起用された2試合連続で打点を挙げる活躍を見せた。
そんな代打陣の中で最も存在感を発揮している選手と言えば、中日の切り札・小笠原道大。今シーズンここまで13度の起用で10打数5安打と勝負どころで打ちまくり、代打打率は.500ちょうど。得点圏打率は驚異の.625で、12球団トップの代打打点4を記録するなど、他球団を脅かすまさに“切り札”となっている。
ここまでの各球団のチーム単位での代打成績を見てみると、12球団トップの数字を残しているのはセ・リーグ最下位に沈む広島。昨シーズンも鈴木誠也、小窪哲也、堂林翔太の3人でセ・リーグの代打率上位3位を独占するなど、輝いていた“代打力”は今年も健在。ここまで12球団で唯一の3割超えとなる.308を記録している。
しかし、得点圏では.188と途端に弱く、打点も4つと多いとは言えない。貧打に喘ぐチームの中で、光る“代打力”をチャンスの場面で発揮することができるか。今後の課題となりそうだ。
逆に12球団で最も代打率が悪いチームが西武。なんと、12球団で唯一の代打成功0のチームだ。以下がその内訳になる。
・脇谷亮太 5-0
・坂田遼 3-0
・渡辺直人 2-0
・鬼崎裕司 2-0
・森本稀哲 1-0
・木村文紀 1-0
そもそも6人しか代打で出場しておらず、起用回数が14で12球団最少ということもあるのだが、それにしてもさびしい数字である。
ファームには左右の期待の大砲である山川穂高や梅田尚通に加え、経験豊富な大崎雄太朗といったあたりが控えており、この状況を打開し、“切り札”のポジションを射止める選手が出現するか。西武の今後の注目ポイントになりそうだ。
以下、各リーグの代打成功率ランキングと、起用回数の多い主な代打選手たち。試合終盤に勝負を左右する各球団の“切り札”事情は以下の通り。
セ・リーグ
1位 広島・起用回数:46回
打率.308(39-12) 打点4
長打率.333 出塁率.400 得点圏.188
【主な選手】
天谷(.500)、新井(.167)、岩本(.500)
2位 ヤクルト
・起用回数:44回
打率.275(40-11) 打点1
長打率.350 出塁率.326 得点圏.250
【主な選手】
ユウイチ(.250)、森岡(.444)、荒木(.125)
3位 巨人
・起用回数:48回
打率.263(38-10) 打点2
長打率.263 出塁率.404 得点圏.143
【主な選手】
セペダ(.000)、高橋由(.400)、金城(.143)
4位 中日
・起用回数:52回
打率.255(47-12) 打点12
長打率.362 出塁率.314 得点圏.455
【主な選手】
小笠原(.500)、福田(.333)、ナニータ(.167)
5位 DeNA
・起用回数:60回
打率.250(52-13) 打点4
長打率.442 出塁率.316 得点圏.250
【主な選手】
後藤(.267)、関根(.444)、松本(.143)
6位 阪神
・起用回数:51回
打率.222(45-10) 打点3
長打率.244 出塁率.286 得点圏.167
【主な選手】
新井(.143)、狩野(.500)、関本(.111)
パ・リーグ
1位 ソフトバンク・起用回数:36回
打率.281(32-9) 打点1
長打率.375 出塁率.361 得点圏.091
【主な選手】
吉村(.143)、明石(.167)、塚田(.400)
2位 楽天
・起用回数:21回
打率.200(20-4) 打点0
長打率.250 出塁率.200 得点圏.200
【主な選手】
伊志嶺(.000)、牧田(.500)、後藤(.333)
3位 オリックス
・起用回数:28回
打率.192(26-5) 打点3
長打率.423 出塁率.250 得点圏.333
【主な選手】
竹原(.750)、駿太(.000)、原拓(.000)
4位 日本ハム
・起用回数:17回
打率.188(16-3) 打点1
長打率.250 出塁率.188 得点圏.000
【主な選手】
杉谷(.333)、岡(.333)、近藤(.000)
5位 ロッテ
・起用回数:26回
打率.083(24-2) 打点0
長打率.083 出塁率.154 得点圏.000
【主な選手】
福浦(.000)、サブロー(.000)、中村(.000)
6位 西武
・起用回数:14回
打率.000(14-0) 打点0
長打率.000 出塁率.000 得点圏.000
【主な選手】
脇谷(.000)、渡辺(.000)、坂田(.000)
※成績は4月27日時点のもの。