● 中日 3 － 5 DeNA ○
＜8回戦・ナゴヤドーム＞

　9回二死走者なしから一挙4点を奪ったDeNAが大逆転勝利。対する中日は悪夢の逆転負けで3位浮上を逃した。

　「野球は9回2アウトから」を実証する5連打だった。DeNAは1－3で迎えた9回、2番白崎、3番梶谷がいずれもセカンドゴロに倒れ、試合は決したかに思われた。

　しかし、4番筒香がショートへの内野安打で出塁すると、続くロペスもレフト前に弾き返し一、二塁。一発出れば逆転の場面を作ると、好調・バルディリスもレフトへのタイムリーで続き1点を返した。

　さらに、逆転のチャンスで打席には途中出場の関根。売り出し中の19歳が2球目のチェンジアップを見事にとらえると、これが右中間を深々と破る長打に。代走・飛雄馬が同点のホームを踏むと、一塁走者のバルディリスも一気にホームへ。これが間一髪セーフとなり、判定に異議を唱えた捕手・谷繁は、暴力行為による退場処分を命じられた。

　DeNAは続く黒羽根もタイムリー二塁打を放ち、執念の5連打で4得点。新マシンガン打線が敵地で炸裂し、鮮やかな逆転劇を演出した。

　ヒーローインタビューに応じた愛知出身（東邦高卒）の関根は「（観戦に訪れた）家族の前で打ててよかった。回ってくると思っていたので、心の準備はできていた」とハキハキとした口調で胸を張った。

　5－3と逆転した9回裏は、抑えの山崎康が三人で締めリーグ2位の9セーブ目。負ければ貯金が消滅する一戦で、DeNA打線が底力を見せつけた。