開幕から6週間が経過し、多いチームは38試合を消化したプロ野球。実は今年、ここまでで未だ1件もトレードが実現していないということはご存知だろうか。
最後に選手が動いたのが、昨年11月に阪神とオリックスの間で成立したトレード。白仁田寛和が阪神からオリックスへと移籍し、桑原謙太朗がオリックスから阪神へと移籍した。
昨年はこの時期までに2件のトレードが成立しており、一昨年は3件、その前は2件と開幕直後は比較的“活発期”となっていたことから、今年の静けさは少し異様なほどだ。
そこで、ここでは二軍戦で好成績を収めながらも、選手層の厚さやチーム状況などから未だ一軍出場のない選手をピックアップ。『所属チームでは余剰戦力となりながらも、他球団からは喉から手が出るほど欲しい』というような選手をまとめてみた。(※成績は5月11日現在)
<投手>
岩崎翔(ソフトバンク) 5試 2勝1敗 防1.38
巽真悟(ソフトバンク) 10試 0勝1敗2セーブ 防1.59
山田大樹(ソフトバンク) 4試 3勝1敗 防1.66
千賀滉大(ソフトバンク) 3試 3勝0敗 防0.00
帆足和幸(ソフトバンク) 4試 2勝1敗 防2.31
柳瀬明宏(ソフトバンク) 9試 0勝0敗 防0.90
服部泰卓(ロッテ) 13試 0勝0敗1セーブ 防0.87
江柄子裕樹(巨人) 9試 1勝0敗 防1.02
公文克彦(巨人) 19試 2勝0敗 防1.42
大田阿斗里(DeNA) 11試 1勝0敗1セーブ 防0.82
松岡健一(ヤクルト) 16試 0勝1敗2セーブ 防2.60
<捕手>
江村直也(ロッテ) 26試 率.338 本0 点8
<内野手>
辻東倫(巨人) 32試 率.292 本0 点10
庄司隼人(広島) 31試 率.292 本0 点8
宮崎敏郎(DeNA) 34試 率.244 本4 点21
<外野手>
鉄平(オリックス) 26試 率.371 本0 点8
伊志嶺翔大(ロッテ) 31試 率.309 本2 点14
隠善智也(巨人) 34試 率.317 本1 点21
矢野謙次(巨人) 28試 率.333 本6 点14
下園辰哉(DeNA) 25試 率.364 本0 点8
投手では、ソフトバンクの充実ぶりが目立つ。上述以外にも、ローテーションからセットアップ、ストッパーまでもう1チーム作れるのでは、というほどの戦力を誇り、他球団から見たら魅力的な存在の宝庫となっている。
数少ない捕手ではロッテの5年目・江村直也が好成績を収める。ここ2年はコンスタントに出場機会を得ていたものの、3年目の田村龍弘の台頭に、現在は大卒2年目の吉田裕太が猛烈なアピール中。今年から大卒で寺嶋寛大というライバルも加入し、チーム内の競争は激しさを増すばかり。需要に事欠かない捕手というポジションであり、投手が圧倒的に足りていないチーム事情を考えると...ということも勘ぐってしまう。
その他では、一軍で実績のある巨人の矢野謙次や、DeNAの下園辰哉あたりはさすがの成績。ちょうど一軍に合流したことが伝えられている元首位打者のオリックス・鉄平も貧打で苦しむチームには魅力的な存在であること間違いない。
最後に、ここ5年のシーズン途中(※開幕後に限る)に行われたトレードを以下にまとめた。
まだ今年1度も成立していないトレード。残り100試合ちょっとのシーズンで、積極的に仕掛けていくチームは出てくるか。徐々にチームの勢い、調子に差が現れ始めている今日この頃、ここからは各球団の“動き”にも注目だ。
【近年のシーズン途中に成立したトレードまとめ】
● 2014年[4件]
・増渕竜義(ヤクルト) ←→ 今浪隆博(日本ハム)
・武山真吾(西武) ←→ ※金銭(中日)
・日高亮、川島慶三(ヤクルト) ←→ 新垣渚、山中浩史(ソフトバンク)
・岩崎恭平(中日) ←→ 三ツ俣大樹(オリックス)
● 2013年[5件]
・田中雅彦(ロッテ) ←→ 川本良平(ヤクルト)
・青木高広(広島) ←→ 小野淳平(巨人)
・高山久(西武) ←→ 川崎雄介(阪神)
・長田秀一郎(西武) ←→ 渡辺直人(DeNA)
・吉野誠(オリックス) ←→ 甲藤啓介(ソフトバンク)
● 2012年[3件]
・若竹竜士(阪神) ←→ 今成亮太(日本ハム)
・ロメロ、福元淳史(巨人) ←→ 久米勇紀、立岡宗一郎(ソフトバンク)
・藤田一也(DeNA) ←→ 内村賢介(楽天)
● 2011年[6件]
・竹原直隆(ロッテ) ←→ ※金銭(オリックス)
・高橋信二(日本ハム) ←→ ※金銭(巨人)
・星孝典(巨人) ←→ ※金銭(西武)
・鬼崎裕司(ヤクルト) ←→ 小野寺力(西武)
・江草仁貴(阪神) ←→ 黒瀬春樹(西武)
・工藤隆人(巨人) ←→ 大村三郎[サブロー](ロッテ)
● 2010年[11件]
・江尻慎太郎(日本ハム) ←→ 石井裕也(横浜)
・川崎雄介(ロッテ) ←→ ※金銭(阪神)
・井手正太郎(ソフトバンク) ←→ 吉川輝昭(横浜)
・金沢健人(オリックス) ←→ 金子圭輔、荒金久雄(ソフトバンク)
・佐藤賢治(ロッテ) → ※無償トレード(日本ハム)
・吉見祐治(横浜) ←→ ※金銭(ロッテ)
・迎祐一郎(オリックス) ←→ 長谷川昌幸、喜田剛(広島)
・渡辺恒樹(楽天) ←→ 鎌田祐哉(ヤクルト)
・山岸穣(西武) ←→ 米野智人(ヤクルト)
・三瀬幸司(ソフトバンク) ←→ 清水将海(中日)
・朝井秀樹(楽天) ←→ 栂野雅史(巨人)
最後に選手が動いたのが、昨年11月に阪神とオリックスの間で成立したトレード。白仁田寛和が阪神からオリックスへと移籍し、桑原謙太朗がオリックスから阪神へと移籍した。
昨年はこの時期までに2件のトレードが成立しており、一昨年は3件、その前は2件と開幕直後は比較的“活発期”となっていたことから、今年の静けさは少し異様なほどだ。
そこで、ここでは二軍戦で好成績を収めながらも、選手層の厚さやチーム状況などから未だ一軍出場のない選手をピックアップ。『所属チームでは余剰戦力となりながらも、他球団からは喉から手が出るほど欲しい』というような選手をまとめてみた。(※成績は5月11日現在)
<投手>
岩崎翔(ソフトバンク) 5試 2勝1敗 防1.38
巽真悟(ソフトバンク) 10試 0勝1敗2セーブ 防1.59
山田大樹(ソフトバンク) 4試 3勝1敗 防1.66
千賀滉大(ソフトバンク) 3試 3勝0敗 防0.00
帆足和幸(ソフトバンク) 4試 2勝1敗 防2.31
柳瀬明宏(ソフトバンク) 9試 0勝0敗 防0.90
服部泰卓(ロッテ) 13試 0勝0敗1セーブ 防0.87
江柄子裕樹(巨人) 9試 1勝0敗 防1.02
公文克彦(巨人) 19試 2勝0敗 防1.42
大田阿斗里(DeNA) 11試 1勝0敗1セーブ 防0.82
松岡健一(ヤクルト) 16試 0勝1敗2セーブ 防2.60
<捕手>
江村直也(ロッテ) 26試 率.338 本0 点8
<内野手>
辻東倫(巨人) 32試 率.292 本0 点10
庄司隼人(広島) 31試 率.292 本0 点8
宮崎敏郎(DeNA) 34試 率.244 本4 点21
<外野手>
鉄平(オリックス) 26試 率.371 本0 点8
伊志嶺翔大(ロッテ) 31試 率.309 本2 点14
隠善智也(巨人) 34試 率.317 本1 点21
矢野謙次(巨人) 28試 率.333 本6 点14
下園辰哉(DeNA) 25試 率.364 本0 点8
投手では、ソフトバンクの充実ぶりが目立つ。上述以外にも、ローテーションからセットアップ、ストッパーまでもう1チーム作れるのでは、というほどの戦力を誇り、他球団から見たら魅力的な存在の宝庫となっている。
数少ない捕手ではロッテの5年目・江村直也が好成績を収める。ここ2年はコンスタントに出場機会を得ていたものの、3年目の田村龍弘の台頭に、現在は大卒2年目の吉田裕太が猛烈なアピール中。今年から大卒で寺嶋寛大というライバルも加入し、チーム内の競争は激しさを増すばかり。需要に事欠かない捕手というポジションであり、投手が圧倒的に足りていないチーム事情を考えると...ということも勘ぐってしまう。
その他では、一軍で実績のある巨人の矢野謙次や、DeNAの下園辰哉あたりはさすがの成績。ちょうど一軍に合流したことが伝えられている元首位打者のオリックス・鉄平も貧打で苦しむチームには魅力的な存在であること間違いない。
最後に、ここ5年のシーズン途中(※開幕後に限る)に行われたトレードを以下にまとめた。
まだ今年1度も成立していないトレード。残り100試合ちょっとのシーズンで、積極的に仕掛けていくチームは出てくるか。徐々にチームの勢い、調子に差が現れ始めている今日この頃、ここからは各球団の“動き”にも注目だ。
【近年のシーズン途中に成立したトレードまとめ】
● 2014年[4件]
・増渕竜義(ヤクルト) ←→ 今浪隆博(日本ハム)
・武山真吾(西武) ←→ ※金銭(中日)
・日高亮、川島慶三(ヤクルト) ←→ 新垣渚、山中浩史(ソフトバンク)
・岩崎恭平(中日) ←→ 三ツ俣大樹(オリックス)
● 2013年[5件]
・田中雅彦(ロッテ) ←→ 川本良平(ヤクルト)
・青木高広(広島) ←→ 小野淳平(巨人)
・高山久(西武) ←→ 川崎雄介(阪神)
・長田秀一郎(西武) ←→ 渡辺直人(DeNA)
・吉野誠(オリックス) ←→ 甲藤啓介(ソフトバンク)
● 2012年[3件]
・若竹竜士(阪神) ←→ 今成亮太(日本ハム)
・ロメロ、福元淳史(巨人) ←→ 久米勇紀、立岡宗一郎(ソフトバンク)
・藤田一也(DeNA) ←→ 内村賢介(楽天)
● 2011年[6件]
・竹原直隆(ロッテ) ←→ ※金銭(オリックス)
・高橋信二(日本ハム) ←→ ※金銭(巨人)
・星孝典(巨人) ←→ ※金銭(西武)
・鬼崎裕司(ヤクルト) ←→ 小野寺力(西武)
・江草仁貴(阪神) ←→ 黒瀬春樹(西武)
・工藤隆人(巨人) ←→ 大村三郎[サブロー](ロッテ)
● 2010年[11件]
・江尻慎太郎(日本ハム) ←→ 石井裕也(横浜)
・川崎雄介(ロッテ) ←→ ※金銭(阪神)
・井手正太郎(ソフトバンク) ←→ 吉川輝昭(横浜)
・金沢健人(オリックス) ←→ 金子圭輔、荒金久雄(ソフトバンク)
・佐藤賢治(ロッテ) → ※無償トレード(日本ハム)
・吉見祐治(横浜) ←→ ※金銭(ロッテ)
・迎祐一郎(オリックス) ←→ 長谷川昌幸、喜田剛(広島)
・渡辺恒樹(楽天) ←→ 鎌田祐哉(ヤクルト)
・山岸穣(西武) ←→ 米野智人(ヤクルト)
・三瀬幸司(ソフトバンク) ←→ 清水将海(中日)
・朝井秀樹(楽天) ←→ 栂野雅史(巨人)