現在セ・リーグ最下位に沈む阪神。8日から本拠地・甲子園で行われた広島との直接対決であえなく3連敗を喫するなど、その状態はとても良いとは言えない。
チームが低迷する中、昨シーズン快進撃を支えた助っ人たちも軒並み低調。さらにはプレー外での振る舞いにも注文が付くほどに状況は悪化し、メッセンジャーが登録抹消、マートンも不振でスタメン落ちという昨年では考えられないような自体に陥っている。
ところが、そんな中でも昨年と変わらず気を吐いている助っ人もいる。来日1年目の昨シーズン、いきなり39セーブをマークしてセ・リーグのセーブ王を獲得した呉昇桓だ。
13日現在、チームは35試合を消化し、呉昇桓はそのうち14試合に登板。実は、来日1年目の昨シーズンとまったく同じペースで登板を重ねている。
以下が、今年と昨年の登板状況をまとめたものになる。
投投投-投-投------投--投-投投投---投投投---投----
・チーム:35試 15勝20敗0分(.429)
・個人:14試(15回) 0勝0敗10セーブ・2ホールド 奪三13 防1.20 WHIP1.33
→ セーブ数/セーブ機会=10/11(91%)
[2014年]
-投---投--投-投投投-投---投投投--投----投--投-投-
・チーム:35試 21勝14敗0分(.600)
・個人:14試(14回) 1勝0敗8セーブ・1ホールド 奪三14 防1.98 WHIP0.71
→ セーブ数/セーブ機会=8/8(100%)
35試合消化時点で、借金5つの今年と貯金7つの昨年。チーム状況は対照的だが、その中でも守護神として奮闘していることが見て取れる。
特徴的なのが、登板感覚。今年はチームがなかなか勝てないという状況で、すでに6連休が1回、3連休が2回。さらに現在も4連休中と、いまだゴールデンウィークを終えていないというような状況だ。
また、気がかりな点といえば、昨年よりも走者を多く背負っていること。
単純に数字だけ比較してみると、昨年よりもセーブ数は多く、防御率も良くなっているのだが、1イニング当たりに何人の走者を出したかを表すWHIPという指標を見てみると、昨年が0.71だったのに対して今年は1.33。セ・リーグの抑え投手としては5番目という成績だ。
昨年はこの時点での被打率.160で、与四死球率が1.93となっていたが、今年は被打率が.259で与四死球率も3.00と共に悪化。他球団に研究された結果か、はたまた昨年からの疲労か…。投球内容の部分では、苦しい部分も露呈している。
現在のところ、10セーブはリーグ3位。「チームが4位、5位ではセーブ王でも意味がない」「優勝することが第一」と語る守護神だが、来日1年目から2年連続で最多セーブ獲得となれば、プロ野球史上初の偉業となる。
球団創設80周年のメモリアルイヤーを飾る優勝、そして個人としても初の快挙へ――。苦境のチームの中、虎の守護神の挑戦は続く。
チームが低迷する中、昨シーズン快進撃を支えた助っ人たちも軒並み低調。さらにはプレー外での振る舞いにも注文が付くほどに状況は悪化し、メッセンジャーが登録抹消、マートンも不振でスタメン落ちという昨年では考えられないような自体に陥っている。
ところが、そんな中でも昨年と変わらず気を吐いている助っ人もいる。来日1年目の昨シーズン、いきなり39セーブをマークしてセ・リーグのセーブ王を獲得した呉昇桓だ。
13日現在、チームは35試合を消化し、呉昇桓はそのうち14試合に登板。実は、来日1年目の昨シーズンとまったく同じペースで登板を重ねている。
以下が、今年と昨年の登板状況をまとめたものになる。
呉昇桓の登板表
[2015年]投投投-投-投------投--投-投投投---投投投---投----
・チーム:35試 15勝20敗0分(.429)
・個人:14試(15回) 0勝0敗10セーブ・2ホールド 奪三13 防1.20 WHIP1.33
→ セーブ数/セーブ機会=10/11(91%)
[2014年]
-投---投--投-投投投-投---投投投--投----投--投-投-
・チーム:35試 21勝14敗0分(.600)
・個人:14試(14回) 1勝0敗8セーブ・1ホールド 奪三14 防1.98 WHIP0.71
→ セーブ数/セーブ機会=8/8(100%)
35試合消化時点で、借金5つの今年と貯金7つの昨年。チーム状況は対照的だが、その中でも守護神として奮闘していることが見て取れる。
特徴的なのが、登板感覚。今年はチームがなかなか勝てないという状況で、すでに6連休が1回、3連休が2回。さらに現在も4連休中と、いまだゴールデンウィークを終えていないというような状況だ。
また、気がかりな点といえば、昨年よりも走者を多く背負っていること。
単純に数字だけ比較してみると、昨年よりもセーブ数は多く、防御率も良くなっているのだが、1イニング当たりに何人の走者を出したかを表すWHIPという指標を見てみると、昨年が0.71だったのに対して今年は1.33。セ・リーグの抑え投手としては5番目という成績だ。
昨年はこの時点での被打率.160で、与四死球率が1.93となっていたが、今年は被打率が.259で与四死球率も3.00と共に悪化。他球団に研究された結果か、はたまた昨年からの疲労か…。投球内容の部分では、苦しい部分も露呈している。
現在のところ、10セーブはリーグ3位。「チームが4位、5位ではセーブ王でも意味がない」「優勝することが第一」と語る守護神だが、来日1年目から2年連続で最多セーブ獲得となれば、プロ野球史上初の偉業となる。
球団創設80周年のメモリアルイヤーを飾る優勝、そして個人としても初の快挙へ――。苦境のチームの中、虎の守護神の挑戦は続く。