『投高打低』を感じさせる今季のプロ野球。先発投手に注目すると、ここまでチーム防御率2点台を記録しているチームは広島、中日、巨人、ヤクルトの4チームという状況。いったい最強の先発投手陣がどこなのか。現時点での各部門のトップ3を見てみることにしよう。
2位 中日 2.47
3位 巨人 2.62
2位 巨人 20勝
3位 DeNA 19勝
2位 ソフトバンク 5
2位 阪神 5
2位 西武 4
2位 楽天 4
2位 阪神 4
2位 広島 4
2位 DeNA 4
チーム成績を見てみると、広島が3つ、ソフトバンク、巨人、DeNA、阪神が2つの部門でトップ3に入っている。この5チームに絞り振り返っていきたい。
【広島】
・防御率 2.31(1位)
・完投数 6(1位)
・規定投球回 4(2位)
リーグ最下位に沈んでいるチームではあるが、12球団屈指の先発投手力を誇る広島。
前田健太は3勝4敗と負け越しているが、防御率はリーグ5位の1.75。完投数もリーグ2位の3つと、負け越しが多いのが気になるところだが、その他はさすがエースの働きを見せている。
前田以外にも、リーグ防御率1位のジョンソン、メジャー帰りの黒田博樹、勝ち星に恵まれない大瀬良大地といった先発投手が揃っている。さらに規定投球回に到達していないが、野村祐輔、福井優也もおり、計算できる先発が多い印象だ。
【ソフトバンク】
・完投数 5(2位)
・規定投球回 5(1位)
今季から加入した松坂大輔、バンデンハークといった即戦力として期待された先発投手が不在でも、規定投球回1位、完投数2位は、豊富な戦力を誇るだけある。
ソフトバンクの凄さは開幕から、摂津正、大隣憲司、スタンリッジ、中田賢一、武田翔太の5人がしっかりとローテーションを回しているところ。中田は一度登録抹消したが、その他の投手はきっちりとローテーションを守り続けている。
そのため、二軍で結果を残し続けているバンデンハーク、千賀滉大、岩崎翔などが先発登板するチャンスが全くないほどだ。
先発投手陣の層が厚いことを考えると、今後、故障者が出たとしても、なんとかやり繰りができそうだ。
【DeNA】
・勝利数 19(3位)
・規定投球回 4(2位)
リーグ首位を走るDeNA。先発防御率は全体で6位の3.31だが、勝利数は3位の19勝。
チームトップの4勝を挙げている三嶋一輝を始め、モスコーソ、久保康友、山口俊、井納翔一が3勝を挙げている。モスコーソが故障で離脱したが、98年の日本一をチームで唯一経験している三浦大輔も2勝と、先発投手陣に勝ちがしっかりと付いている。
また、先発投手を固定できていることもあり、規定投球回到達者がここまで4人。長年、投手陣で苦しんでいたチームとは思えない程の充実ぶり。久保、山口、井納の3人は昨季も先発として、結果を出しているだけに、ある程度計算ができることは心強い。
【巨人】
・防御率 2.62(3位)
・勝利数 20(2位)
リーグ3連覇中の巨人は、左のエース内海哲也が不在でも、先発投手陣がしっかりしている印象だ。
勝利数ではエースの菅野智之、ルーキーの高木勇人の同学年コンビが、リーグ最多の5勝を挙げていることが大きい。特に高木勇人は、内海、大竹寛、小山雄輝といった昨季先発を務めていた投手たちが、故障や不調で一軍にいない中、見事にその役割を果たしている。
巨人移籍後3年連続で二桁勝利をマークしている杉内俊哉、新外国人のポレダも4勝をマーク。そこに大竹、内海といった実力者が活躍し出すと、さらに勝ち星が伸びていきそうだ。
【阪神】
・完投数 5(2位)
・規定投球回 4(2位)
メッセンジャー、岩田稔、能見篤史、藤浪晋太郎という強力な先発4枚を誇る阪神は、昨季日本シリーズ進出を果たした。
今季は開幕投手を務めたメッセンジャーが不調も、エース格を目指す3年目の藤浪晋太郎がリーグ最多の4完投をマーク。エースの階段を上り始めている。
ベテランの能見、岩田のサウスポーコンビも、まずまずの成績を残している。不安点があるとすれば、4本柱に続く存在が出てこないところ。
15日の中日戦で来日初勝利を挙げたサンティアゴや、岩本輝、岩貞祐太といった若手の突き上げも必要だ。
26日から交流戦が始まり、普段は別のリーグの選手との勝負になる。紹介した4球団以外の先発投手陣の奮闘にも注目したいところだ。
※記録は5月20日終了時点のもの
チーム先発防御率
1位 広島 2.312位 中日 2.47
チーム先発勝利数
1位 日本ハム 22勝2位 巨人 20勝
3位 DeNA 19勝
チーム完投数
1位 広島 62位 ソフトバンク 5
2位 阪神 5
チーム規定投球回到達者数
1位 ソフトバンク 52位 西武 4
2位 楽天 4
2位 阪神 4
2位 広島 4
2位 DeNA 4
チーム成績を見てみると、広島が3つ、ソフトバンク、巨人、DeNA、阪神が2つの部門でトップ3に入っている。この5チームに絞り振り返っていきたい。
【広島】
・防御率 2.31(1位)
・完投数 6(1位)
・規定投球回 4(2位)
リーグ最下位に沈んでいるチームではあるが、12球団屈指の先発投手力を誇る広島。
前田健太は3勝4敗と負け越しているが、防御率はリーグ5位の1.75。完投数もリーグ2位の3つと、負け越しが多いのが気になるところだが、その他はさすがエースの働きを見せている。
前田以外にも、リーグ防御率1位のジョンソン、メジャー帰りの黒田博樹、勝ち星に恵まれない大瀬良大地といった先発投手が揃っている。さらに規定投球回に到達していないが、野村祐輔、福井優也もおり、計算できる先発が多い印象だ。
【ソフトバンク】
・完投数 5(2位)
・規定投球回 5(1位)
今季から加入した松坂大輔、バンデンハークといった即戦力として期待された先発投手が不在でも、規定投球回1位、完投数2位は、豊富な戦力を誇るだけある。
ソフトバンクの凄さは開幕から、摂津正、大隣憲司、スタンリッジ、中田賢一、武田翔太の5人がしっかりとローテーションを回しているところ。中田は一度登録抹消したが、その他の投手はきっちりとローテーションを守り続けている。
そのため、二軍で結果を残し続けているバンデンハーク、千賀滉大、岩崎翔などが先発登板するチャンスが全くないほどだ。
先発投手陣の層が厚いことを考えると、今後、故障者が出たとしても、なんとかやり繰りができそうだ。
【DeNA】
・勝利数 19(3位)
・規定投球回 4(2位)
リーグ首位を走るDeNA。先発防御率は全体で6位の3.31だが、勝利数は3位の19勝。
チームトップの4勝を挙げている三嶋一輝を始め、モスコーソ、久保康友、山口俊、井納翔一が3勝を挙げている。モスコーソが故障で離脱したが、98年の日本一をチームで唯一経験している三浦大輔も2勝と、先発投手陣に勝ちがしっかりと付いている。
また、先発投手を固定できていることもあり、規定投球回到達者がここまで4人。長年、投手陣で苦しんでいたチームとは思えない程の充実ぶり。久保、山口、井納の3人は昨季も先発として、結果を出しているだけに、ある程度計算ができることは心強い。
【巨人】
・防御率 2.62(3位)
・勝利数 20(2位)
リーグ3連覇中の巨人は、左のエース内海哲也が不在でも、先発投手陣がしっかりしている印象だ。
勝利数ではエースの菅野智之、ルーキーの高木勇人の同学年コンビが、リーグ最多の5勝を挙げていることが大きい。特に高木勇人は、内海、大竹寛、小山雄輝といった昨季先発を務めていた投手たちが、故障や不調で一軍にいない中、見事にその役割を果たしている。
巨人移籍後3年連続で二桁勝利をマークしている杉内俊哉、新外国人のポレダも4勝をマーク。そこに大竹、内海といった実力者が活躍し出すと、さらに勝ち星が伸びていきそうだ。
【阪神】
・完投数 5(2位)
・規定投球回 4(2位)
メッセンジャー、岩田稔、能見篤史、藤浪晋太郎という強力な先発4枚を誇る阪神は、昨季日本シリーズ進出を果たした。
今季は開幕投手を務めたメッセンジャーが不調も、エース格を目指す3年目の藤浪晋太郎がリーグ最多の4完投をマーク。エースの階段を上り始めている。
ベテランの能見、岩田のサウスポーコンビも、まずまずの成績を残している。不安点があるとすれば、4本柱に続く存在が出てこないところ。
15日の中日戦で来日初勝利を挙げたサンティアゴや、岩本輝、岩貞祐太といった若手の突き上げも必要だ。
26日から交流戦が始まり、普段は別のリーグの選手との勝負になる。紹介した4球団以外の先発投手陣の奮闘にも注目したいところだ。
※記録は5月20日終了時点のもの