開幕から1カ月半が経過したプロ野球。各球団が40試合前後をこなし、長いシーズンも残すところ100試合ほど。ここまでの戦いを“打線”に注目して振り返ってみた。
今シーズンは本塁打の減少、それに伴う得点の低下というのが声高に叫ばれているのが特徴的。事実、現時点で年間チーム本塁打が100本を超えるペースで来ているのはDeNA、ソフトバンク、西武の3チームしかないという状況だ。
「投高打低」に拍車がかかる中、好調な打線を擁しているチームはどこなのか。そして、現時点の“最強打線”は…。まずは、各部門のトップ3を見てみよう。
2位 .262 西武
3位 .2609 DeNA
4位 .2606 ソフトバンク
2位 34本 ソフトバンク
3位 31本 DeNA
2位 164点 西武
3位 161点 DeNA
チーム成績を見てみると、すべての部門において好成績を収めているのが西武で、打率が2位、本塁打が1位、打点が2位となっている。次いで良いのがDeNAで、3部門すべて3位にランクイン。ソフトバンクは打率と本塁打の2部門で上位へ食い込んだ。
この時点で候補を西武、DeNA、ソフトバンクの3チームに絞り、その他の打撃成績を深く掘り下げたのが以下のまとめ。果たして、12球団No.1打線は...。(※成績横の順位はセ・パあわせた12球団のもの)
【西武】
・打率 .262(2位)
=チームトップ:秋山翔吾(.362)☆リーグトップ
・本塁打 36(1位)
=チームトップ:中村剛也(9本)
・得点 164(2位)
3部門で12球団トップクラスの成績を誇る西武。1番を打つ秋山翔吾が打率リーグトップの.362と絶好調。安打数63は12球団断トツで、年間225安打ペースという超ハイペースで安打を重ねている。
本塁打も昨年のキング・中村剛也の9本を筆頭に、2年目の森友哉が8本、エルネスト・メヒアが7本、浅村栄斗が5本と中軸に集中。“○○発カルテット”の誕生にも今から期待が高まる。
課題を挙げるとしたら昨年も目立った三振の多さか。317個は12球団でトップタイだが、トップで並ぶ中日よりも消化試合が3試合少ない上でのこの数字。15日からのソフトバンク3連戦では合計39もの三振を喫した。昨シーズン記録したプロ野球記録の1234個には及ばないペースも、今年も4ケタ台は不可避となりそうだ。
【DeNA】
・打率 .2609(3位)
=チームトップ:筒香嘉智(.321)
・本塁打 31本(3位)
=チームトップ:筒香、ホセ・ロペス(7本)
・得点 161(3位)
3部門すべてで12球団中3位のDeNA。打率ではトップ10に5人を輩出しているという好調な打線がチームを引っ張る。成長著しい3・4番コンビに、11年目を迎える石川雄洋、走者を残さず還すロペス、バルディリスの助っ人コンビと打線に役者が揃っているのが特徴的だ。
開幕から3番を定位置とし、3・4月の月間MVPも獲得した梶谷隆幸の負傷離脱はチームにとって痛いが、代わって入る井手正太郎、下園辰哉といったところも好調を維持しており、「梶谷も安心して治療に専念できる」と信頼を寄せている。
来週からは10年間で過去4度12位に沈むなど、伝統的に苦手としている交流戦が開幕する。パの投手たち相手にも自慢の打線は火を噴くか。シーズンを占う上でも大きなポイントとなりそうだ。
【ソフトバンク】
・打率 .2606(4位)
=チームトップ:柳田悠岐(.353)
・本塁打 34(2位)
=チームトップ:李大浩(10本)
・得点 157(4位)
昨シーズン12球団トップのチーム打率.280を叩きだしたチームは今年も健在。ヒットメーカー・長谷川勇也を欠きながらも12球団4番目の打率を誇り、打率トップ10には最多の4名を輩出。今年も打撃陣の安定感が光る。
昨シーズンはチーム本塁打が12球団で9番目という96本に終わったが、今年は39試合時点で34本を記録。今年から本拠地・ヤフオクドームにホームランテラスが増設されたこともあり、まず球場そのものが狭くなった。加えて、その分選手たちに打席でのゆとりも生まれ、物理的にも精神的にも“打者天国”となっていることが好調の大きな要因として挙げられる。
主力に離脱者がいるということは、このチームの本領発揮はまだ先。それでも首位の座を奪い去ってみせた昨年のチャンピオンチームは、やっぱり強い。
というわけで、チーム状況も様々な3チームのここまでの打撃成績はこのようになる。現時点では西武が一歩リードと言えそうだが、若手の多いDeNA、離脱者が帰ってきた時のソフトバンクの勢いというのも楽しみなところ。
このあと、まだ100試合を残す2015年のペナントレース。「投高打低」が叫ばれるシーズンで、“最強打線”の称号を得るのはどのチームか――。
今シーズンは本塁打の減少、それに伴う得点の低下というのが声高に叫ばれているのが特徴的。事実、現時点で年間チーム本塁打が100本を超えるペースで来ているのはDeNA、ソフトバンク、西武の3チームしかないという状況だ。
「投高打低」に拍車がかかる中、好調な打線を擁しているチームはどこなのか。そして、現時点の“最強打線”は…。まずは、各部門のトップ3を見てみよう。
チーム打率
1位 .268 中日3位 .2609 DeNA
4位 .2606 ソフトバンク
チーム本塁打
1位 36本 西武2位 34本 ソフトバンク
3位 31本 DeNA
チーム総得点
1位 167点 日本ハム2位 164点 西武
3位 161点 DeNA
チーム成績を見てみると、すべての部門において好成績を収めているのが西武で、打率が2位、本塁打が1位、打点が2位となっている。次いで良いのがDeNAで、3部門すべて3位にランクイン。ソフトバンクは打率と本塁打の2部門で上位へ食い込んだ。
この時点で候補を西武、DeNA、ソフトバンクの3チームに絞り、その他の打撃成績を深く掘り下げたのが以下のまとめ。果たして、12球団No.1打線は...。(※成績横の順位はセ・パあわせた12球団のもの)
【西武】
・打率 .262(2位)
=チームトップ:秋山翔吾(.362)☆リーグトップ
・本塁打 36(1位)
=チームトップ:中村剛也(9本)
・得点 164(2位)
3部門で12球団トップクラスの成績を誇る西武。1番を打つ秋山翔吾が打率リーグトップの.362と絶好調。安打数63は12球団断トツで、年間225安打ペースという超ハイペースで安打を重ねている。
本塁打も昨年のキング・中村剛也の9本を筆頭に、2年目の森友哉が8本、エルネスト・メヒアが7本、浅村栄斗が5本と中軸に集中。“○○発カルテット”の誕生にも今から期待が高まる。
課題を挙げるとしたら昨年も目立った三振の多さか。317個は12球団でトップタイだが、トップで並ぶ中日よりも消化試合が3試合少ない上でのこの数字。15日からのソフトバンク3連戦では合計39もの三振を喫した。昨シーズン記録したプロ野球記録の1234個には及ばないペースも、今年も4ケタ台は不可避となりそうだ。
【DeNA】
・打率 .2609(3位)
=チームトップ:筒香嘉智(.321)
・本塁打 31本(3位)
=チームトップ:筒香、ホセ・ロペス(7本)
・得点 161(3位)
3部門すべてで12球団中3位のDeNA。打率ではトップ10に5人を輩出しているという好調な打線がチームを引っ張る。成長著しい3・4番コンビに、11年目を迎える石川雄洋、走者を残さず還すロペス、バルディリスの助っ人コンビと打線に役者が揃っているのが特徴的だ。
開幕から3番を定位置とし、3・4月の月間MVPも獲得した梶谷隆幸の負傷離脱はチームにとって痛いが、代わって入る井手正太郎、下園辰哉といったところも好調を維持しており、「梶谷も安心して治療に専念できる」と信頼を寄せている。
来週からは10年間で過去4度12位に沈むなど、伝統的に苦手としている交流戦が開幕する。パの投手たち相手にも自慢の打線は火を噴くか。シーズンを占う上でも大きなポイントとなりそうだ。
【ソフトバンク】
・打率 .2606(4位)
=チームトップ:柳田悠岐(.353)
・本塁打 34(2位)
=チームトップ:李大浩(10本)
・得点 157(4位)
昨シーズン12球団トップのチーム打率.280を叩きだしたチームは今年も健在。ヒットメーカー・長谷川勇也を欠きながらも12球団4番目の打率を誇り、打率トップ10には最多の4名を輩出。今年も打撃陣の安定感が光る。
昨シーズンはチーム本塁打が12球団で9番目という96本に終わったが、今年は39試合時点で34本を記録。今年から本拠地・ヤフオクドームにホームランテラスが増設されたこともあり、まず球場そのものが狭くなった。加えて、その分選手たちに打席でのゆとりも生まれ、物理的にも精神的にも“打者天国”となっていることが好調の大きな要因として挙げられる。
主力に離脱者がいるということは、このチームの本領発揮はまだ先。それでも首位の座を奪い去ってみせた昨年のチャンピオンチームは、やっぱり強い。
というわけで、チーム状況も様々な3チームのここまでの打撃成績はこのようになる。現時点では西武が一歩リードと言えそうだが、若手の多いDeNA、離脱者が帰ってきた時のソフトバンクの勢いというのも楽しみなところ。
このあと、まだ100試合を残す2015年のペナントレース。「投高打低」が叫ばれるシーズンで、“最強打線”の称号を得るのはどのチームか――。