ニュース 2015.06.14. 15:40

強力打線が終盤に爆発!早大が3年ぶり5度目の大学日本一

● 流通経済大 5 - 8 早稲田大 ○
<6月14日 神宮球場>

 大学日本一を決める戦い「全日本大学野球選手権」の決勝戦が14日、神宮球場で行われ、東京六大学王者の早稲田大学が3年ぶり5度目の大学日本一の栄冠に輝いた。

 初回、早大は前日の試合で完封勝利を挙げた流経大先発の生田目を攻め、4番・丸子の適時打で幸先良く1点を先制する。

 しかしその裏、先発した1年生左腕・小島がかんたんに二死を取りながら、3番・大崎に安打を許すと、4番・笹田にはライト線へと弾き返され、打球処理にもたつく間に大崎が生還。笹田も三塁まで進塁し、6番・渡辺の適時打で流経大が一気の逆転に成功する。

 2回以降は生田目の前に4連続三振を喫するなど、攻略の糸口をなかなか掴めなかった早稲田打線。それでも、1-3と2点ビハインドで迎えた7回に疲れが見え始めた相手エースを捕らえ、茂木の適時打で1点差に詰め寄ると、5番・石井がライトへの2点適時打を放って逆転。さらに道端にも左中間オーバーの2点適時打が飛び出して7回に一挙5得点。試合をひっくり返す。

 その直後に1点差まで詰め寄られるも、9回に石井が2ランを放って大きな大きな2点を追加。途中からリリーフした左腕の大竹が9回を締め、8-5で早大が勝利。3年ぶり5度目の大学日本一を掴んだ。

 試合後、早大の高橋監督は涙ながらに選手たちの健闘を称え、河原主将も「弱いチームと言われていたので…見返すことができてよかった」と声を震わせながら喜びを語った。

 一方、29年ぶりの決勝進出で初の優勝を目指した流経大は、エースの生田目が7回に力尽きた。逆転を許した直後に4番・笹田が2ランを放って喰らいついたが、9回に痛恨の被弾で万事休す。六大学王者を前に屈し、初の栄冠まではあと一歩届かなかった。
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