○ 日本ハム 3 － 2 オリックス ●
＜10回戦・札幌ドーム＞

　日本ハムのドラフト1位ルーキー有原航平が、プロ初登板初先発。オリックス打線を6回2失点に封じ、嬉しいプロ初勝利をマークした。

　有原は、14日の西武戦で大谷翔平が勝利したら、自身も勝利すると約束を交わしていた。その大谷は前日の西武戦で6勝目を挙げている。

　大谷との約束を守りたい有原だったが「立ち上がりは思ったところに中々投げられなかった」と初回、一死から四球と安打で一死一、三塁といきなりピンチを背負い、カラバイヨにライト前に運ばれ、先制を許した。

　初回に失点した有原だが、2回以降は「野手の方が凄い声をかけてくださって、気持ちが落ち着きました」と5回までヒット1安打に抑えるピッチング。5回は糸井嘉男を144キロのストレートで空振り三振、2番西野真弘を147キロのストレートで連続三振に抑えた。落ち着いてきた有原だったが、6回一死からカラバイヨに左中間スタンドに運ばれる7号ソロを浴び、2失点目。

　援護したい打線はその裏に反撃開始。一死から4番中田翔が二塁打で出塁。ハーミッダのタイムリー二塁打で1点を返すと、続くレアードが2ランを放ち逆転に成功。

　7回からは谷元圭介、鍵谷陽平、宮西尚生、増井浩俊の小刻みな継投で逃げ切った。勝利した瞬間を有原は「（増井が）最後の打者を打ち取ってホッとしました。嬉しかったです」と振り返った。

　また、大谷との約束を守った有原はヒーローインタビューで「なんとか勝つことができたので良かったです」と喜んだ。昨年のドラフト会議で4球団が競合した右腕は、プロ初登板、初勝利と最高のスタートを切った。