阪神は17日、ルートインBCリーグ・石川ミリオンスターズのネルソン・ペレスと今季の選手契約を結ぶことで合意したことを発表した。
チームでは昨シーズン猛威をふるった中軸の助っ人コンビが低迷。特に虎の安打製造機として絶大な信頼を寄せていたマット・マートンの不振は深刻で、ここまで打率は.243、本塁打に至ってはまだ1本も出ていないという状況だ。
今回獲得したペレスは、ドミニカ出身・右投左打の外野手。今シーズンはここまでリーグ7位の打率.324を記録し、本塁打7本はリーグトップ。打点24もリーグ2位と各部門で好成績を収めている。
俊足と強肩も持ち味という27歳について、中村勝広GMも「三拍子そろった選手」と評価。不振にあえぐマートンに刺激を与えるだけでなく、そのまま即戦力としても期待がかかる。
阪神といえば、シーズン途中での外国人選手の緊急補強はどちらかというと少ない球団であり、今回のペレスがここ10年で5人目。チームの窮地を救う存在として期待されてやってきた彼らはどんな活躍を見せたのかを振り返ってみた。
投打の成功例といえば、09年のクレイグ・ブラゼルと10年のジェイソン・スタンリッジが挙げられる。
ブラゼルは、08年のオフに西武を退団した後、メジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加するもメジャー昇格は叶わず。独立リーグでプレーをしていたところに阪神から声がかかった。
大誤算だったケビン・メンチに代わる打の救世主として来日したブラゼルは、6月からの登場ながら82試合で打率.291、本塁打は16本を記録。西武時代は研究されたことで後半戦に大きく数字を落とし、再来日での活躍には疑問符もついていたが、そんな評価を覆す活躍を見せた。
一方、投手のスタンリッジは、ソフトバンクを退団してから1年空けて阪神に加入。ちなみに最初に来日した時の登録名は「スタンドリッジ」であったが、阪神に入団した10年からは現在もお馴染みの「スタンリッジ」に変わっている。
この年は岩田稔が開幕前に故障で離脱し、先発として期待していたケーシー・フォッサムもパッとしないという状況。そんな状況で迎えた開幕直後に白羽の矢が立ったのがスタンリッジだった。
4月23日に自身2年ぶりの日本復帰登板を迎え、5月1日の巨人戦でNPB復帰後初先発の初勝利。その後は安定感に欠いた内容も目立ったが、5月25日のロッテ戦から7月27日の横浜戦まで2カ月に跨って負けなしの6連勝を記録するなど、終わってみれば自己最多の11勝(5敗)をマークし、先発陣を救った。
振り返ってみて上述の2人に共通しているのは、メジャー枠から外れたところを狙って声をかけたという点と、NPBでのプレー経験があったという点。
ペレスはNPBでのプレー経験こそないものの、異国の地の独立リーグから這い上がろうというところで、持ち合わせているハングリー精神は過去の選手たちとくらべてもピカイチ。オリックスのフランシスコ・カラバイヨや、ヤクルトのミッチ・デニングの流れに続き、NPBに“BCリーガー旋風”を巻き起こすことができるだろうか。
クリス・リーソップ / 投手
→ 7月22日に支配下登録
[成績] 8試 0勝2敗 防6.75
<2009年>
クレイグ・ブラゼル / 内野手
→ 5月29日に支配下登録
[成績] 82試 率.291 本16 点49
<2010年>
ジェイソン・スタンリッジ / 投手
→ 4月6日に支配下登録
[成績] 23試 11勝5敗 防3.49
<2013年>
ブレイン・ボイヤー / 投手
→ 5月27日に支配下登録
[成績] 22試 3勝1敗 防2.67
チームでは昨シーズン猛威をふるった中軸の助っ人コンビが低迷。特に虎の安打製造機として絶大な信頼を寄せていたマット・マートンの不振は深刻で、ここまで打率は.243、本塁打に至ってはまだ1本も出ていないという状況だ。
今回獲得したペレスは、ドミニカ出身・右投左打の外野手。今シーズンはここまでリーグ7位の打率.324を記録し、本塁打7本はリーグトップ。打点24もリーグ2位と各部門で好成績を収めている。
俊足と強肩も持ち味という27歳について、中村勝広GMも「三拍子そろった選手」と評価。不振にあえぐマートンに刺激を与えるだけでなく、そのまま即戦力としても期待がかかる。
阪神といえば、シーズン途中での外国人選手の緊急補強はどちらかというと少ない球団であり、今回のペレスがここ10年で5人目。チームの窮地を救う存在として期待されてやってきた彼らはどんな活躍を見せたのかを振り返ってみた。
投打の成功例といえば、09年のクレイグ・ブラゼルと10年のジェイソン・スタンリッジが挙げられる。
ブラゼルは、08年のオフに西武を退団した後、メジャーのスプリングトレーニングに招待選手として参加するもメジャー昇格は叶わず。独立リーグでプレーをしていたところに阪神から声がかかった。
大誤算だったケビン・メンチに代わる打の救世主として来日したブラゼルは、6月からの登場ながら82試合で打率.291、本塁打は16本を記録。西武時代は研究されたことで後半戦に大きく数字を落とし、再来日での活躍には疑問符もついていたが、そんな評価を覆す活躍を見せた。
一方、投手のスタンリッジは、ソフトバンクを退団してから1年空けて阪神に加入。ちなみに最初に来日した時の登録名は「スタンドリッジ」であったが、阪神に入団した10年からは現在もお馴染みの「スタンリッジ」に変わっている。
この年は岩田稔が開幕前に故障で離脱し、先発として期待していたケーシー・フォッサムもパッとしないという状況。そんな状況で迎えた開幕直後に白羽の矢が立ったのがスタンリッジだった。
4月23日に自身2年ぶりの日本復帰登板を迎え、5月1日の巨人戦でNPB復帰後初先発の初勝利。その後は安定感に欠いた内容も目立ったが、5月25日のロッテ戦から7月27日の横浜戦まで2カ月に跨って負けなしの6連勝を記録するなど、終わってみれば自己最多の11勝(5敗)をマークし、先発陣を救った。
振り返ってみて上述の2人に共通しているのは、メジャー枠から外れたところを狙って声をかけたという点と、NPBでのプレー経験があったという点。
ペレスはNPBでのプレー経験こそないものの、異国の地の独立リーグから這い上がろうというところで、持ち合わせているハングリー精神は過去の選手たちとくらべてもピカイチ。オリックスのフランシスコ・カラバイヨや、ヤクルトのミッチ・デニングの流れに続き、NPBに“BCリーガー旋風”を巻き起こすことができるだろうか。
阪神の外国人選手・緊急補強の歴史
<2008年>クリス・リーソップ / 投手
→ 7月22日に支配下登録
[成績] 8試 0勝2敗 防6.75
<2009年>
クレイグ・ブラゼル / 内野手
→ 5月29日に支配下登録
[成績] 82試 率.291 本16 点49
<2010年>
ジェイソン・スタンリッジ / 投手
→ 4月6日に支配下登録
[成績] 23試 11勝5敗 防3.49
<2013年>
ブレイン・ボイヤー / 投手
→ 5月27日に支配下登録
[成績] 22試 3勝1敗 防2.67