ニュース 2015.06.19. 12:55

バレやサファテも…日本でもあったSNSにまつわるトラブル

無断転載禁止
SNSの使用で出場停止処分を受けたレッドソックスのサンドバル [Getty Images]
 なんとも“イマドキ”な事件がアメリカで話題になっている。

 レッドソックスのパブロ・サンドバルが、試合中に自身の携帯電話を操作し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用するという違反行為を行っていたことが発覚。ファレル監督はサンドバルに対して1試合の出場停止処分を言い渡し、現地時間18日のメンバーから外した。

 事件が起きたのは現地時間17日に敵地ターナー・フィールドで行われたブレーブス戦。サンドバルはトイレへ行くためにクラブハウスへと戻る際、ちらっと携帯電話を確認。日本でも若者の間で飛ぶ鳥を落とす勢いで普及している写真共有サービス『Instagram(インスタグラム)』で、投稿されていた女性の写真に「いいね!」を押したという。

 自身が投稿をしたわけではなかったが、メジャーリーグでは試合開始30分前から試合終了までの間、電子機器を使った外部との通信が禁止となっており、チームによっても様々な取り決めがなされている。ちなみに、今回の件は「チームの規則違反」ということで出場停止が決まった。

 2010年には、アメリカ四大スポーツのひとつNFLで試合中にTwitterを使用していた選手に罰金200万円が課されるなど、各スポーツ界で問題となっている試合中のSNSの利用問題。

 覚えている方も多いかもしれないが、日本でもヤクルトのバレンティンが試合中にTwitterを操作して球団から厳重注意を受けたことがあった。

 2012年の5月、不振にあえいでいたバレンティンは25日の西武戦でも3打数無安打に終わり、連続無安打を20打数に伸ばした。すると、その日の試合終了直前に、バレンティンのTwitterが更新された。 

 「オレは諦めない!」暴言やイライラの募った文ではなく、むしろ前向きな誓いではあったのだが、連敗中のチームの士気をさらに下げかねない行為に「そういうことは絶対によくない」と小川監督(当時)も苦言。球団は厳重注意を行った。

 さらにその2年後、2014年にはソフトバンクのサファテもTwitterの仕様で球団から注意を受けている。

 試合前のロッカールームで撮影した写真などを更新したサファテは「試合前のランチタイムに撮った写真だったから、試合中にツイートしたという意識はなかった。大丈夫だと思った」と述べたが、球団からの注意を受け、試合後に「ファンのみなさん、ごめんなさい」と謝罪のツイートを更新している。

 “1億総スマホ時代”とも言われる今日この頃。便利な世の中になった代償にこうした事件が起こり、各スポーツ界で“問題”として扱われるようになってきた。

 過去には巨人が新人選手にSNSの使用を禁止する施策を試したり、Jリーグでは禁止するのではなく正しく使うための研修を設けるなど、防止や改善に向けた取り組みは着々と進んでいるが、果たしてこの問題が完全に解決される日というのは訪れるのだろうか…。

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