ニュース 2015.07.25. 12:30

上原や岩隈も候補?加速するMLBのトレード市場

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トレードの候補に挙がっていることが報じられている上原浩治[Getty Images]
 日本時間の25日、レッドソックスの守護神・上原浩治がトレード候補になっている旨の現地報道があったことが日本でも大きく伝えられた。 

 チームのストッパーであり、バリバリの主力選手がなぜ…?と思う方もいるかもしれないが、日本とは違ってメジャーはシーズン中でもトレードが頻繁に行われる。主力選手の驚きの移籍というのも珍しいことではなく、例えばもうすでにプレーオフ進出が絶望的となっているチームはプレーオフへ向けて戦力を補強したいチームに選手を送り、代わりに若手有望選手をもらうということが往々にして起こる。

 たとえば、現地時間23日(日本時間24日)、ア・リーグ西地区2位につけるアストロズはアスレチックスからスコット・カズミアーを獲得。下馬評を覆す健闘で地区首位・エンゼルスに肉薄しているチームが14年ぶりの地区優勝へ向けて本気の補強に着手した。

 カズミアーはここまで18試合の登板で5勝5敗、防御率は2.38という成績。オールスター出場3度を誇る31歳の左腕投手で、5球団目の移籍で出身地であるヒューストンに戻ることとなった。

 この他にも、噂として挙がっているのがタイガースのデービッド・プライスの移籍。プレーオフ争いのギリギリに位置するシカコ・カブスが獲得を狙っていることが報じられている。

 『CBSシカゴ』のブルース・レバイン記者によると、「カブスはタイガースの左腕デービッド・プライスに興味を示しており、両チーム間で話し合いがあった」とリポートされている。

 プライスは苦戦を強いられているタイガースの中で20試合に登板して9勝3敗と奮闘。防御率も2.31とキャリア最高と言っても良いレベルで高い安定感を誇っている。

 レイバン記者は、プライスが昨年7月にタイガースへと移るまでレイズでプレーしていた点を挙げ、「(現カブスの)マドン監督といわば師弟関係にある」ことを指摘。このことも優位に働くはずであると分析している。

 もし獲得に成功すれば、ジョン・レスター、ジェーク・アリエッタ、そしてプライスの3本柱はプレーオフ進出、そしてその先を狙う上で大きな脅威となることは間違いないが、故障から復帰を目指している和田毅に与える影響というのも少なからずありそうだ。

 その他にも上原にマリナーズの岩隈久志など、日本人選手も候補として挙がっているMLBのトレード市場。特に、選手をウェーバーにかけず自由にトレードできる期限となる7月31日までの約1週間は動きがさらに激しくなること必至で、驚くような移籍があっという間にまとまることもある。

 ここからの1週間は、メジャーの移籍市場から目が離せない。

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