後半戦の開幕から1週間。プロ野球も夏場の苦しい時期に差し掛かってきたが、涼しい顔で早くも抜けだそうとしているチームがある。パ・リーグ首位のソフトバンクだ。
6月19日に首位に立つと、そこから1カ月以上も首位を快走。6・7月は月間勝率7割超えと圧倒的な力を見せつけている。
27日現在、86試合を消化して54勝29敗3分。貯金は25を数え、勝率は.651を誇る。2位につけている日本ハムの奮闘もあって今月中のマジック点灯はなくなったものの、最速で8月4日にはマジックが点灯する可能性がある。
マジックとは、優勝決定に必要な勝ち数を表したもの。2位以下のすべてのチームの自力優勝が消滅すると点灯し、勝っていくごとにその数字は減っていく。
しかし、反対に負けが込んで2位以下のチームの自力優勝が復活すると、たちまちその数字は消える。まさに“まやかし”といったところだ。
思えば昨年、優勝が見えた9月に大失速したソフトバンク。オリックスの猛追もあって最後まで混迷を極めた優勝争いは、結局ソフトバンクが「優勝マジックが点灯しない優勝」を成し遂げて幕を閉じた。マジック点灯なしでの優勝は、1992年のヤクルト以来、22年ぶりの珍事だった。
あれから1年、日本一連覇へ向けて順調に白星を積み重ねてきた工藤ホークス。苦しんだ昨シーズンから一転、今年ははやくもマジックを点灯させようとしている。
ちなみに、過去の記録を見てみると、マジック点灯のプロ野球最速記録は1965年の南海ホークスでなんと7月6日。その年は88勝49敗3分で、2位に12ゲームの差をつけて優勝した。
セ・リーグ記録は、2003年の阪神で7月8日。この年の阪神も圧倒的な強さを見せ、87勝51敗2分でシーズンを終了。2位に14.5ゲームの差をつける独走だった。
最後に、優勝を逃したチームの最速マジック点灯という記録もある。それが2008年の阪神で、7月22日。その年の阪神は7月22日までの87試合で57勝29敗1分と2位に11.5ゲーム差をつける独走状態。ところが、7月23日以降の57試合で25勝30敗2分と調子を落とすと、2位につけていた巨人が55試合を38勝16敗1分という驚異的なペースで追い上げ、土壇場で差し切っての優勝を掴んだ。
ソフトバンクはこのまま戦国パ・リーグを抜け出すことができるか。苦しさの増す8月・9月の戦いに注目だ。
<プロ野球最速記録>
1965年・南海 7月6日
<セ・リーグ最速記録>
2003年・阪神 7月8日
6月19日に首位に立つと、そこから1カ月以上も首位を快走。6・7月は月間勝率7割超えと圧倒的な力を見せつけている。
27日現在、86試合を消化して54勝29敗3分。貯金は25を数え、勝率は.651を誇る。2位につけている日本ハムの奮闘もあって今月中のマジック点灯はなくなったものの、最速で8月4日にはマジックが点灯する可能性がある。
マジックとは、優勝決定に必要な勝ち数を表したもの。2位以下のすべてのチームの自力優勝が消滅すると点灯し、勝っていくごとにその数字は減っていく。
しかし、反対に負けが込んで2位以下のチームの自力優勝が復活すると、たちまちその数字は消える。まさに“まやかし”といったところだ。
思えば昨年、優勝が見えた9月に大失速したソフトバンク。オリックスの猛追もあって最後まで混迷を極めた優勝争いは、結局ソフトバンクが「優勝マジックが点灯しない優勝」を成し遂げて幕を閉じた。マジック点灯なしでの優勝は、1992年のヤクルト以来、22年ぶりの珍事だった。
あれから1年、日本一連覇へ向けて順調に白星を積み重ねてきた工藤ホークス。苦しんだ昨シーズンから一転、今年ははやくもマジックを点灯させようとしている。
ちなみに、過去の記録を見てみると、マジック点灯のプロ野球最速記録は1965年の南海ホークスでなんと7月6日。その年は88勝49敗3分で、2位に12ゲームの差をつけて優勝した。
セ・リーグ記録は、2003年の阪神で7月8日。この年の阪神も圧倒的な強さを見せ、87勝51敗2分でシーズンを終了。2位に14.5ゲームの差をつける独走だった。
最後に、優勝を逃したチームの最速マジック点灯という記録もある。それが2008年の阪神で、7月22日。その年の阪神は7月22日までの87試合で57勝29敗1分と2位に11.5ゲーム差をつける独走状態。ところが、7月23日以降の57試合で25勝30敗2分と調子を落とすと、2位につけていた巨人が55試合を38勝16敗1分という驚異的なペースで追い上げ、土壇場で差し切っての優勝を掴んだ。
ソフトバンクはこのまま戦国パ・リーグを抜け出すことができるか。苦しさの増す8月・9月の戦いに注目だ。
<プロ野球最速記録>
1965年・南海 7月6日
<セ・リーグ最速記録>
2003年・阪神 7月8日