ニュース 2015.08.05. 16:36

夏を“省エネ”で乗りきる? 球数が少ない投手は…

 本格的な夏となり、リリーフ陣の負担を減らすため、先発陣は球数を減らして1イニングでも長く、登板数が多いリリーフ陣は球数を減らしていきたいところ。そこで、規定投球回に到達している先発と30試合以上登板しているリリーフ陣の1イニングあたりの球数(P/IP)を見ていきたい。

 規定投球回に到達している投手はセ・パあわせて16人。1イニングあたりの球数が最も少ないのは、マイコラス(巨人)だ。マイコラスは、今季巨人に加入した新外国人。オープン戦、シーズン序盤は今ひとつだったが、交流戦に入ってから覚醒。来日初完封となった6月4日のオリックス戦では133球を要したが、6月29日のヤクルト戦では9回を104球で完封した。7月28日のDeNA戦でも、7回を70球に抑えるなど、少ない球数で長いイニングを投げている。

 リリーフ陣では、増井浩俊(日本ハム)が、1イニングあたり14.5球で第1位。増井は今季ここまで37試合に登板して、リーグ2位の26セーブをマークし、防御率も0.94と抜群の安定感を見せる。7月25日の西武戦では、1イニングをわずか7球で片づけセーブを挙げた。最近の登板では打たれる場面も増えてきているが、開幕から球数を少なく打者を封じていることが、どのように影響してくるか注目だ。

 規定投球回に到達している先発と、30試合以上に登板しているリリーフ陣の1イニングあたりの球数が少なかった投手のベスト3は以下の通り。

【先発】
1位 マイコラス(巨人)
1イニングあたりの球数:15.08
球数:1513
投球回:100回1/3
登板数:15

2位 菅野智之 15.1(巨人)
1イニングあたりの球数:15.1
球数:1898
投球回:125回2/3
登板数:17

3位 前田健太(広島)
1イニングあたりの球数:15.306
球数:1999
投球回:130回1/3
登板数:18

【リリーフ】
1位 増井浩俊(日本ハム)
1イニングあたりの球数:14.5
球数:558
投球回:38回1/3
登板数:37

2位 バーネット(ヤクルト)
1イニングあたりの球数:14.6
球数:614
投球回:42
登板数:39

3位 ロマン(ヤクルト)
1イニングあたりの球数:15.0
球数:734
投球回:49
登板数:45
※先発は含まない

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