毎年、この時期になると耳にしていたのが“死のロード”という言葉。夏の甲子園開催期間中に甲子園球場が使えない阪神が、苦しい遠征を強いられることから生まれた言葉である。
しかし、近年は京セラドーム大阪を利用できるようになったことから徐々にその言葉も死語になりつつあり、戦いやすくなったことも指摘され始めた。
その陰で、実はものすごく過酷な戦いを強いられているのに、あまり話題になっていないというチームも存在している。ここでは、各ポイントから球団別に8月の「過酷度」を調査。実は最も厳しい8月を過ごすのはどのチームなのかを調べた。
くらべたのは、「屋外球場での試合数」と「移動距離」、そして「ナイターの翌日がデイゲームという日程の回数」。各部門で上位に来れば来るほど、日程は過酷であるということになる。
まずは、屋外球場での試合数を見てみる。
● 8月の屋外球場・試合数
(※西武ドームは屋内でカウント)
1位 23試 ヤクルト
2位 20試 広島
3位 17試 楽天
3位 17試 阪神
3位 17試 DeNA
6位 16試 ロッテ
7位 9試 巨人
8位 8試 オリックス
9位 7試 西武
10位 6試 ソフトバンク
10位 6試 日本ハム
10位 6試 中日
本拠地の関係上、上位にセが固まっている中、その一方で中日がセでは飛び抜けて少ない6試合というのが目を引く。
中日は7月28日の阪神戦から8月20日の広島戦にかけてなんと20試合連続でドーム球場でのゲームとなる。夜でも30度を超えてくるような暑さの中、大半を快適な屋内で過ごすことができるのは大きなアドバンテージとなるだろう。
パ・リーグではオリックスが有利な日程。試合数では西武やソフトバンク、日本ハムよりも多くなっているものの、8月7日から8月13日まではドームで6連戦。神戸で屋外の1試合を挟み、16日から26日までは10試合連続でドームでの試合となる。
加えて当日移動となるのも「福岡から大阪」と「大阪から東京」くらい。他球団と比べて移動距離が抑えられている点も有利なポイントだ。
続いて、8月の各チームの移動距離は以下の通り。
● 8月の総移動距離
(※開催都市間の直線距離)
1位 6548キロ 日本ハム
2位 4886キロ ソフトバンク
3位 4441キロ 西武
4位 4081キロ ロッテ
5位 3601キロ 楽天
6位 3516キロ 広島
7位 3137キロ オリックス
8位 2669キロ 阪神
9位 2639キロ DeNA
10位 2603キロ ヤクルト
11位 2345キロ 巨人
12位 864キロ 中日
こちらも本拠地の立地上パが多くなり、セは少なめ。北海道を拠点とする日本ハムは特に多い。
今月は「札幌-福岡」間の移動が3回もあり、うち2回は当日移動という忙しさ。首位・ソフトバンクをどうにか追い詰めたいところではあるが、厳しい条件が待ち構えている。
一方、ここでも恩恵を受けているのが中日。こちらも本拠地の立地上、地理的な恩恵を受けやすいという点はあるのだが、8月4日から20日までの17日間で、名古屋での試合が12回。実に半月ほどを地元で過ごすことができるのだ。さらに地元を離れる8月21日以降の3カードも神宮、横浜、東京ドームと近場で集中。驚異の総移動距離1000キロ切りが実現した。
最後は、「ナイター翌デイゲーム」の回数。
● 「ナイター→デイ」の回数
(※15時まではデイゲーム扱い)
1位 3回 オリックス
2位 2回 ソフトバンク
2位 2回 日本ハム
2位 2回 西武
3位 1回 ロッテ
3位 1回 巨人
3位 1回 阪神
3位 1回 広島
3位 1回 DeNA
4位 0回 楽天
4位 0回 中日
4位 0回 ヤクルト
デイゲーム自体の回数が少ない夏場ながら、完全なドーム球場を本拠地とするチームは14時開始や15時開始のゲームも組まれている。特にオリックスは唯一の屋外ナイターからの翌日デイゲームという日程を8月14日~15日に控えており、タフな戦いとなりそうだ。
以上を総合的に見ると、楽天や広島が厳しく、中日はかなり余裕がある日程となっている。ここでの差が最後の結果にどんな影響をあたえるのか…。各チームこの1カ月の戦いは特に目が離せない。
しかし、近年は京セラドーム大阪を利用できるようになったことから徐々にその言葉も死語になりつつあり、戦いやすくなったことも指摘され始めた。
その陰で、実はものすごく過酷な戦いを強いられているのに、あまり話題になっていないというチームも存在している。ここでは、各ポイントから球団別に8月の「過酷度」を調査。実は最も厳しい8月を過ごすのはどのチームなのかを調べた。
くらべたのは、「屋外球場での試合数」と「移動距離」、そして「ナイターの翌日がデイゲームという日程の回数」。各部門で上位に来れば来るほど、日程は過酷であるということになる。
まずは、屋外球場での試合数を見てみる。
● 8月の屋外球場・試合数
(※西武ドームは屋内でカウント)
1位 23試 ヤクルト
2位 20試 広島
3位 17試 楽天
3位 17試 阪神
3位 17試 DeNA
6位 16試 ロッテ
7位 9試 巨人
8位 8試 オリックス
9位 7試 西武
10位 6試 ソフトバンク
10位 6試 日本ハム
10位 6試 中日
本拠地の関係上、上位にセが固まっている中、その一方で中日がセでは飛び抜けて少ない6試合というのが目を引く。
中日は7月28日の阪神戦から8月20日の広島戦にかけてなんと20試合連続でドーム球場でのゲームとなる。夜でも30度を超えてくるような暑さの中、大半を快適な屋内で過ごすことができるのは大きなアドバンテージとなるだろう。
パ・リーグではオリックスが有利な日程。試合数では西武やソフトバンク、日本ハムよりも多くなっているものの、8月7日から8月13日まではドームで6連戦。神戸で屋外の1試合を挟み、16日から26日までは10試合連続でドームでの試合となる。
加えて当日移動となるのも「福岡から大阪」と「大阪から東京」くらい。他球団と比べて移動距離が抑えられている点も有利なポイントだ。
続いて、8月の各チームの移動距離は以下の通り。
● 8月の総移動距離
(※開催都市間の直線距離)
1位 6548キロ 日本ハム
2位 4886キロ ソフトバンク
3位 4441キロ 西武
4位 4081キロ ロッテ
5位 3601キロ 楽天
6位 3516キロ 広島
7位 3137キロ オリックス
8位 2669キロ 阪神
9位 2639キロ DeNA
10位 2603キロ ヤクルト
11位 2345キロ 巨人
12位 864キロ 中日
こちらも本拠地の立地上パが多くなり、セは少なめ。北海道を拠点とする日本ハムは特に多い。
今月は「札幌-福岡」間の移動が3回もあり、うち2回は当日移動という忙しさ。首位・ソフトバンクをどうにか追い詰めたいところではあるが、厳しい条件が待ち構えている。
一方、ここでも恩恵を受けているのが中日。こちらも本拠地の立地上、地理的な恩恵を受けやすいという点はあるのだが、8月4日から20日までの17日間で、名古屋での試合が12回。実に半月ほどを地元で過ごすことができるのだ。さらに地元を離れる8月21日以降の3カードも神宮、横浜、東京ドームと近場で集中。驚異の総移動距離1000キロ切りが実現した。
最後は、「ナイター翌デイゲーム」の回数。
● 「ナイター→デイ」の回数
(※15時まではデイゲーム扱い)
1位 3回 オリックス
2位 2回 ソフトバンク
2位 2回 日本ハム
2位 2回 西武
3位 1回 ロッテ
3位 1回 巨人
3位 1回 阪神
3位 1回 広島
3位 1回 DeNA
4位 0回 楽天
4位 0回 中日
4位 0回 ヤクルト
デイゲーム自体の回数が少ない夏場ながら、完全なドーム球場を本拠地とするチームは14時開始や15時開始のゲームも組まれている。特にオリックスは唯一の屋外ナイターからの翌日デイゲームという日程を8月14日~15日に控えており、タフな戦いとなりそうだ。
以上を総合的に見ると、楽天や広島が厳しく、中日はかなり余裕がある日程となっている。ここでの差が最後の結果にどんな影響をあたえるのか…。各チームこの1カ月の戦いは特に目が離せない。