コラム

カステヤーノス「新助っ人は”巨人のマートン”になれるのか?」

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巨人と契約を結んだカステヤーノス[Getty Images]
カステヤーノス,

 支配下登録70人目。最後の男は、アメリカからやって来た。

 25日、巨人はメッツ3Aでプレーしたアレックス・カステヤーノス外野手(28)と契約したことを発表。右投右打、年俸は30万ドル(約3700万円)。背番号は93。メジャー通算24試合で2本塁打だが、マイナーでは通算109発を放っている。

V9以来のリーグ4連覇を目指す今季の巨人は12球団最低のチーム打率.237と極度の打撃不振に喘ぎ、前半戦で二ケタ本塁打到達者なしは1955年以来60年ぶりの屈辱だった。

 30代中盤の阿部慎之助や村田修一に大きな伸びしろを求めるのは酷だし、期待の若手の大田泰示も二軍落ち。こんな時こそ助っ人頼み。と思ったら、2年目のアンダーソンは打率233と不振に喘ぎ、元キューバの至宝セペダは21打数無安打で打率.000、開幕後に緊急補強したフランシスコも腰痛の治療でドミニカに帰国したまま戻ってきていない。

 そこで、7月いっぱいの補強期限ギリギリにV4へのラストピースとして白羽の矢が立ったのがカステヤーノスである。今季3Aで打率.314、16本塁打、56打点。OPS(出塁率と長打率の合計)は.996を記録。

 得点圏打率.329と勝負強く、対左投手打率も.347。タイプ的には右の中距離ヒッター。阪神マートンの来日前年の3A成績が97試合で打率.324、12本塁打、79打点にOPS.888なので、数字的にも求められる役割は近い。

 マートンが来日したのは28歳の冬、カステヤーノスも28歳の夏に日本にやって来る。注目される起用法だが、これまで主に外野を守っており、三塁では守備率.899と安定感を欠いている。

 後半戦の巨人はレフト亀井善行・センター立岡宗一郎・ライト長野久義で固定されており、カステヤーノスが来日したらライトに入り、長野はセンターに回ることが濃厚。トップバッターとして打率3割超えの立岡をベンチスタートさせるのか?それとも守備面には目を瞑りサードとして起用するのか?原采配にも注目である。

 個人的にはカステヤーノスは1番起用が面白いと思う。13年に3Aで19盗塁、14年は5本の三塁打を放ち脚力にも定評がある。長打力と足を併せ持つチームに勢いをつける核弾頭。巨人V4はこの新助っ人に懸かっていると言っても過言ではないだろう。

 支配下登録70人目、最後の男は救世主か?それとも…。来日予定は27日。8月4日、カステヤーノス29回目の誕生日前の一軍デビューが予想される。

文=中溝康隆(なかみぞ・やすたか)
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