ニュース 2015.10.13. 17:00

“野球居酒屋”で聞きました!今年のプロ野球で「最も印象に残ったコト」は?

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今年のプロ野球の主役はやっぱりこの2人!?[BASEBALLKING]
 今年のプロ野球もあっという間にレギュラーシーズンが終了し、ここからは勝ち残った6チームによる日本一をかけたポストシーズンの戦いを残すのみとなった。

 3月27日に開幕を迎えてから様々な出来事が起こった今年の野球界。若手選手による歴史的な記録達成や、長年球界を支えてきたベテラン選手たちの相次ぐ引退、さらには稀に見る“混セ”などなど、話題に事欠かない一年であった。

 今回は2015年のプロ野球を振り返り、ファンが最も印象に残った「今年一番のニュース」を調査。野球ファンが多く集まる『野球居酒屋』で聞き込みを行った。果たして、ファンに大きなインパクトを残した今年のニュースとは?結果は以下の通り。
 

山田哲人と柳田悠岐のトリプルスリー達成


 プロ野球の歴史で8人しか成し得なかった「3割・30本・30盗塁」の達成者が13年ぶりに出現。それも、同時に2人の達成は1950年以来という快挙のオマケ付き。山田と柳田の活躍には多くのファンが心奪われた。

【コメント】
・「セ・パ両リーグでトリプルスリーが2人も出たのはスゴイ!」
・「これだけ活躍したのは素晴らしいよね」
・「あの2人は見ていて楽しい。スゴすぎる!」
・「大谷みたいな投手も好きだけど、凄いバッターはもっと楽しい」
・「柳田のスイングはいいよね!見てるこっちも楽しくなる」
・「自分も野球をやっていたけど、やっぱりすごい記録だと思います」

広島・田中広輔『幻のホームラン』


 9月12日の阪神-広島(20回戦)、2-2の同点で迎えた延長12回表に広島・田中が放ったセンターへの大飛球は、フェンスを越えてスタンドへ。勝ち越し弾と思われたが、フェンスの向こうに設置されたネットに当たって跳ね返った打球はインプレーの判定に。広島側は猛抗議を行うも、リプレイ検証でも判定は覆らず三塁打となった。

 しかし、その後NPBが“誤審”であったことを認めたことや、広島がその一勝差でギリギリCS進出を逃してしまったことから事態はさらに大事に。大きな議論を呼んだ出来事のひとつであった。

【コメント】
・「あれで(誤審)CSに出られなかったのは確か。ただし、すべてを誤審のせいにしてはいけない。広島は最終戦1安打しか打てなかったし、打たなきゃダメ!」
・「(NPBも誤審を)直後にあっさり認めるのは良くなかった。判断した以上は、貫き通して欲しかった」
・「普通にインパクトが残ったよね、あのタイガーマスク(※フェンス際、田中の打球を捉えた写真に一緒に写っていた外野席のファン)が…。判定は変えられないけど、誰がどう見てもホームランだよ」

広島、最終戦で敗れてCS出場ならず...


 10月8日・広島-中日の最終戦、勝てば3位浮上でCS進出が決まった試合に広島はわずか1安打で零敗。満員のマツダスタジアムが静まり返った。

【コメント】
・「あれは情けなかった。」
・「誤審のことが言われているけど、ここで勝っていれば自力でCSに出れていたんだよね」
・「結局大事なところで打てない。今シーズンを象徴していた」
 

中日・山本昌の引退


 中日一筋32年、50歳になった球界のレジェンドが、現役生活のピリオドを打った。10月8日の広島戦で先発し、打者1人をセカンドゴロに打ち取って最後の登板を終えた。通算581試合で218勝165敗。

【コメント】
・「いまの若手選手が生まれる前からプロでやってる…すごいこと」
・「50歳になってもプロとして投げることができているなんて考えられない。希望の星だった」
・「日本の野球はなかなか見られないけど、これは衝撃だった」(シンガポール在住の中日ファン/山本昌の引退を受けて来日中だった)

館山の復活


 7度の手術を乗り越えたエースが、ついに復活。7月に1019日ぶりとなる勝利を挙げると、11試合の登板で6勝(3敗)をマーク。優勝を争うチームに貢献した。

【コメント】
・「館山の復帰はチームに良い影響をもたらした。6勝以上の価値がある」
・「ボールの縫い目よりも、館山の肘の縫い目の方が多いというのを聞いたことがある。よく復活した」

勝率5割以下のチームのCS進出


 大混戦となったセ・リーグは、阪神が70勝71敗2分と負け越しながらも3位に入り、CSに進出した。

【コメント】
・「(勝率)5割を切ったチームがCSに出るのはダメ!CSという制度そのものを見直した方がいい」
・「5割に届かなかった場合は上位2チームだけで行うとか、そういう考えがあってもいいのでは」

オリックス・谷佳知の引退


 稀代のヒットメーカーも、19年の現役生活に幕。最終打席で安打を放ち、有終の美を飾った。通算1888試合の出場で1928安打、打率は.297を記録。

【コメント】
・「引退会見で語った『(仰木監督から)“メンバー表に谷の名前を書くのが俺の仕事”と言ってもらったことがうれしかった』というコメントが印象的だった」

坂本勇人の今季初本塁打


 5月15日の巨人-ヤクルト(7回戦)、0-0で迎えた7回に好投のポレダに報いる一発。開幕から1カ月以上も苦しんだ主将はお立ち台で「久しぶりに気持ちいいバッティングができました」と笑顔を見せた。

【コメント】
・「ヤクルトの小川から打った坂本の今季第1号。ずっと苦しんでいた中で出た一発は印象的だった。ただ打率.269でジャイアンツの首位打者になるとは思わなかったなぁ」

ヤクルト優勝翌日の試合で勝てなかった広島


 10月3日の広島-ヤクルト(25回戦)、前日に優勝を決めたヤクルトと対戦した広島は、延長11回の戦いの末に敗れた。

【コメント】
・「広島は誤審があったからCS進出に手が届かなかったともいわれているけど、ヤクルトが優勝した翌日の試合が大きかったと思う。前日夜中までビールかけやらテレビ取材に追われ、明らかに疲れが見えていたチームを相手に負けたのを見て、これはCSは厳しいかなと思った」

西武・中村剛也の通算300号本塁打


 西武の“おかわりくん”こと中村は、7月24日の対日本ハム(14回戦)で4打数3安打、2本塁打で5打点と大暴れ。大谷翔平から2発を放ち、1本目で通算1000安打と300号を同時に達成する偉業を達成すると、2本目は満塁弾。主砲としての意地を見せたが、チームは6-13で敗れた。

【コメント】
・「西武ファンからしたら、中村の300本塁打。しかも今や球界のエースとなった大谷から2発打ったというのがすごかった。5打点も挙げたのに試合には負けたって意味でも印象に残っている」

西武・森本稀哲の引退セレモニー


 球界を盛り上げてきたエンターテイナーも引退。どんなときもファンを楽しませた男の口から出た最後の言葉に感動したファンも。

・「森本が言っていた“野球に感謝”って言葉が最高。自分ももうすぐ会社で部署が変わるので、最後に“この部署に感謝”って言います(笑)」


● 取材協力=「野球居酒屋 がらく南店」、「居酒屋 野球小僧」
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