CSファーストステージ第2戦
○ 日本ハム 4 － 2 ロッテ ●
＜10月11日　札幌ドーム＞

　2位日本ハム対3位ロッテのクライマックス・シリーズファーストステージ第2戦は、1点ビハインドの8回に日本ハムが3点を奪い逆転勝ち。1勝1敗のタイとなった。

　2連勝でファイナルステージ進出を決めたいロッテは、初回2本のヒットで二死一、二塁のチャンスを作ると、前日に2安打をマークした福浦和也がセンター前にヒットを放ち幸先よく先制する。

　早く同点に追いつきたい日本ハムは、2回に先頭の中田翔がセンター前ヒットを放つも、続く近藤健介がダブルプレー。3回も先頭の杉谷拳士が四球で出塁したが、大野奨太がバント失敗と先頭打者が出塁しながらも、ロッテ先発・チェンを捉えることができなかった。

　しかし、5回先頭の杉谷がセンター前ヒットで出塁すると、二死から前の打席ヒットを記録している中島卓也がライト前にヒットを放ち、二塁走者の杉谷がホームに生還。同点に追いつく。

　同点とした日本ハムは、6回から先発のメンドーサに代えて谷元圭介を投入。ロッテは前日、2回を完璧に封じられた嫌な相手だったが、一死から福浦、今江敏晃の連打と鈴木大地の四球で満塁のチャンスを作る。ここでルーキー・中村奨吾のサードゴロの間に三塁走者・高浜卓也がホームに還り勝ち越しに成功。

ロッテもその裏から継投に入る。2番手で登板した益田直也は、4番中田からの攻撃を三者凡退に片付けると、7回からマウンドにあがった松永昂大は走者を出しながらも1イニングを無失点。

日本ハムに嫌なムードが流れたが、守りで8回表二死一塁から鈴木大地の左中間に抜けそうな打球をレフト・矢野謙次がナイスキャッチ。このプレーで日本ハムに風が吹く。

　8回裏、ロッテのセットアッパーの大谷智久から先頭の田中賢介が四球で出塁。一死後、近藤が放った一、二塁間の打球をセカンドの中村が上手く捕球するも、一塁へ悪送球となり一、三塁。レアードは1ボール2ストライクと追い込まれたが、高めのストレートをセンターフェンス直撃の二塁打で再び同点に追いついた。なお、一死二、三塁から先ほどナイスキャッチを見せた矢野が、センター前へしぶとく2点タイムリーを放ち逆転。

　2点リードの9回は守護神の増井浩俊がマウンドへ。得点圏に走者を背負ったが、最後は清田育宏を打ち取り、日本ハムが勝利した。明日の第3戦で2位の日本ハムは勝利か引き分け、3位のロッテは勝利でファイナルステージ進出となる。