日本シリーズはソフトバンクがヤクルトに対して4勝1敗で下し、球団史上初となる2年連続日本一を達成した。決戦が終了してからわずか1日、両球団ともに来季へ向けて動き出している。

　日本一に輝いたソフトバンクは、大場翔太を中日へ金銭トレードで移籍させることを発表した。また、カブスを戦力外となった和田毅とブルージェイズの川崎宗則の獲得に乗り出しそうだ。和田と川崎は日本時代にソフトバンクでプレー。ともに11年オフにFA権を行使し、メジャーに挑戦した。実績のある2人が仮に復帰すれば、さらに戦力が厚くなる。

　ヤクルトは、オリックスから自由契約となった坂口智隆と鉄平の外野手2人の獲得調査を進めていると報道があった。14年ぶりにリーグ優勝を果たしたヤクルトだが、上田剛史、比屋根渉などを「中堅」で起用し、1年通して固定することができなかった。ドラフトでは大学ナンバー1外野手の高山俊（明治大）の交渉権獲得に失敗。今オフは手薄な外野手を積極的に補強していくことになりそうだ。

　一方で移籍が噂される選手もいる。ソフトバンクの選手会長・松田宣浩が海外FA権を行使が噂され、仮に行使すれば獲得調査の方針を固めた阪神が獲得に乗り出しそうだ。他球団へ移籍させたくないソフトバンクは、松田を引き留めるために4年16億円の契約を提示すると報道されている。

　ヤクルトの4番で今季、105打点を記録し打点王に輝いた畠山和洋は、他球団の評価を聞いてみたい気持ちがあるそうで、国内FA権を行使する可能性がありそうだ。今季、本塁打と打点で自己最高の成績を残した畠山に興味を示す球団もあり、楽天が獲得調査を進めていると報道が出ている。

　日本シリーズが終了し、ストーブリーグが本格化する。優勝した2チームがストーブリーグも、主役となっていくのだろうか。