11月8日に開幕した『WBSC世界野球プレミア12』は1次ラウンドが3試合終了。グループBに所属する侍ジャパンは、ここまで3勝0敗で1位だ。

　この3試合、中田翔（日本ハム）の打撃好調ぶりが目立つ。小久保監督就任後、3月に行われた欧州代表との強化試合まで全試合で4番を務めていたが、打率.146、1本塁打4打点と結果を残せずにいた。

　今大会は6度の本塁打王のタイトルを獲得しながら、これまで故障などで代表と縁がなかった中村剛也（西武）が初選出。中村が4番を任されていることもあり、中田は6番で出場している。

4番の重責から解放された中田は、11日のメキシコ戦でサヨナラ打を含む5打点の活躍を見せると、12日のドミニカ戦でも同点の8回に決勝の2点タイムリー。3試合を終えて中田は、打率.636、1本塁打8打点と好調を維持している。

　一方、秋山翔吾（西武）と中村剛の2人は元気がない。秋山はメキシコ戦で2安打を記録したが、韓国戦とドミニカ戦は無安打で打率.154。プエルトリコとの強化試合で死球を受けて右手首付近を負傷した中村剛は、初戦の韓国戦でマルチ安打。故障の影響を感じさせない働きぶりを見せていたが、韓国戦の第3打席から12打席安打がない。

　決勝トーナメント進出がほぼ濃厚な侍ジャパン。予選ラウンド残り2試合で、好調な選手は調子を維持し、不調な選手は状態を上げたいところだ。

【侍ジャパンのプレミア12の打撃成績】
＜捕手＞
27　炭谷銀仁朗（西武）
大会成績：2試 率.250 本0 点0

37　嶋基宏（楽天）
大会成績：2試 率.167 本0 点0

52　中村悠平（ヤクルト）
大会成績：出場なし

＜内野手＞
2　今宮健太（ソフトバンク）
大会成績：出場なし

3　松田宣浩（ソフトバンク）
大会成績：3試 率.400 本0 点0

5　川端慎吾（ヤクルト）
大会成績：1試 率.250 本0 点0

6　坂本勇人（巨人）
大会成績：3試 率.333 本1 点2

9　中島卓也（日本ハム）
大会成績：1試 率.000 本0 点0

13　中田翔（日本ハム）
大会成績：3試 率.636 本1 点8

23　山田哲人（ヤクルト）
大会成績：3試 率.273 本0 点1

60　中村剛也（西武）
大会成績：3試 率.167 本0 点0

＜外野手＞
7　中村晃（ソフトバンク）
大会成績：2試 率.000 本0 点0

8　平田良介（中日）
大会成績：3試 率.273 本0 点2

25　筒香嘉智（DeNA）
大会成績：3試 率.300 本0 点1

55　秋山翔吾（西武）
大会成績：3試 率.154 本0 点0