ニュース 2015.12.29. 10:30

1位は現在メジャーで活躍するあの投手 NPB最近5年間完投数トップ10

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日本時代圧倒的な存在感を見せた田中将大[Getty images]
 先発、中継ぎ、抑えと投手分業制が主流になり、先発完投がめっきり減った。今季セ・リーグで最も完投が多かったのは藤浪晋太郎(阪神)の7、パ・リーグは大谷翔平(日本ハム)、岸孝之(西武)の5と二ケタに届いていない。そこで、11年からの5年間、NPBで最も完投した投手をランキングで見ていきたい。

 最も完投を記録しているのは田中将大(現ヤンキース)の30。特に田中は14年から活躍の舞台をメジャーに移していることを考えると、その凄さが分かる。11年は14完投を記録し、この1シーズンだけで、最近5年間のランキングでは7位に相当。翌12年、13年は、ともに8完投をマーク。完封数も11を記録するなど、日本時代最後の3年間はこれぞエースという働きを見せていた。

 2位は金子千尋(オリックス)の21完投。11年以降のシーズン最多完投は13年の10。13年はクリアが難しいと言われる完投の項目(10完投以上)を達成するなど、沢村賞の選考基準を全て満たしたが、田中が24勝0敗、防御率1.27という抜群の成績を残したため受賞を逃している。

 3位は今季リーグ最多の完投数を記録した岸の20だ。14年と今季の5が11年以降では、シーズン最多完投。岸は田中、金子のように二ケタ完投を記録したシーズンはないが、コンスタントに完投を記録している。

 ちなみに、2011年までNPBでプレーし、12年から海を渡ったダルビッシュ有(現レンジャーズ)は11年に10完投。その他ランキング圏外となった投手では、吉見一起(中日)、三浦大輔(DeNA)が11完投、内海哲也(巨人)、菅野智之(巨人)が10完投、藤浪が9完投、大谷が8完投となっている。

2011年以降の5年間でNPB完投数トップ10

1位 田中将大(現ヤンキース)
完投数:30
完封数:11
シーズン最多完投:14(11年)

2位 金子千尋(オリックス)
完投数:21
完封数:9
シーズン最多完投:10(13年)

3位 岸孝之(西武)
完投数:20
完封数:7
シーズン最多完投:5(14、15年)

4位 能見篤史(阪神)
完投数:18
完封数:7
シーズン最多完投:6(13年)

4位 前田健太(広島)
完投数:18
完封数:6
シーズン最多完投:5(12、15年)

6位 則本昂大(楽天)
完投数:15
完封数:8
シーズン最多完投:9(14年)

7位 成瀬善久(ヤクルト)
完投数:14
完封数:5
シーズン最多完投:6(11年)

8位 杉内俊哉(巨人)
完投数:13
完封数:7
シーズン最多完投:7(11年)

8位 メッセンジャー(阪神)
完投数:13
完封数:8
シーズン最多完投:6(13年)

10位 摂津正(ソフトバンク)
完投数:12
完封数:4
シーズン最多完投:3(11、12、13年)

10位 西勇輝(オリックス)
完投数:12
完封数:4
シーズン最多完投:3(13、14、15年)

10位 沢村拓一(巨人)
完投数:12
完封数:4
シーズン最多完投:5(11年)

※完投数、完封数、シーズン最多完投は全て11年以降の成績
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