ニュース 2016.01.08. 05:30

現時点でオファーなし 松中がグアムで汗を流す理由

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現役続行に向けてグアムで汗を流す松中信彦
 数々のタイトルを獲得し、一時代を築いた松中信彦が、今季も日本プロ野球界でプレーするためにグアムで汗を流している。

 松中は96年ドラフト2位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。プロ3年目の99年にレギュラーに定着すると、04年には平成唯一となる三冠王にも輝いた。長年ホークスの中心選手として引っ張ってきた松中だが、近年は若手の台頭もあり一軍での出場機会が減少。15年オフに自ら自由契約を申し入れ退団。同時に現役続行を表明した。

 かつて三冠王に輝いたこともある強打者も年齢は42歳。球界では大谷翔平(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト)など各球団で若手の台頭が目立ち、山本昌、和田一浩、斎藤隆ら多くの40代以上のベテランたちは自らユニフォームを脱いだ。球界全体で世代交代が起こっていることもあり、ベテランの松中は現時点で今季の所属先のチームが決まっていない。

 その他、06年のWBCで世界一に貢献した多村仁志(前DeNA)、09年にパ・リーグ首位打者のタイトルを獲得した鉄平(前オリックス)、さらには広島からFA宣言した木村昇吾も松中と同じような状況だ。

 自由契約となったベテラン選手の多くが、移籍先が決定していないことを考えると、現役の道は厳しいように見える。だが、松中の火は消えていない。15年11月15日に放送された『すぽると!』にVTR出演した松中は「ドラフトとかトライアウトの選手で足りなかったら来年の春ぐらいになると思うので、春を見据えてトレーニングをしていきたい」と春季キャンプに照準をあわせてトレーニングすることを示唆している。

 その言葉通り、1月6日に自主トレ先のグアムへ出発。7日に更新した自身のブログでは「いい準備が出来るよう怪我しないよう追い込んでいきたいと思います。まだ始まったばかりですが、頑張ります!!」とオファーがなければ春季キャンプに参加することはできないが、練習量を落とすことなくハードなトレーニングを行っている。

 現役に強いこだわりを見せる松中。この熱意に応え、春季キャンプでテストを実施する球団は現れるだろうか。

【松中信彦の通算成績】
1780試 率.296 本352 点1168
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