ニュース 2016.01.14. 10:00

現役続行を希望する松中 代打が手薄な球団は?

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グアムで自主トレを続ける松中信彦
 昨季、自ら自由契約を申し入れソフトバンクを退団した松中信彦。今季も日本プロ野球界でのプレーを希望しているが、現時点で具体的なオファーはなし。自ら11球団に入団テストを受験させてもらえるように、直談判する方針を固めている。42歳の松中が一軍で起用されるとなると、代打が現実的。そこで、代打が手薄なセ・リーグの球団を見ていきたい。

 代打となると、指名打者制が採用されていないセ・リーグでの出場機会が多くありそうだ。中日の小笠原道大、和田一浩、巨人の高橋由伸、阪神の関本賢太郎、ヤクルトのユウイチといった代打の切り札と呼ばれた選手たちが昨季限りで現役を引退。中日、巨人、阪神、ヤクルトは代打が手薄になったという印象だ。

 ただ、中日に関しては小笠原や和田だけでなく、山本昌、谷繁元信、朝倉健太が現役引退。40歳の川上憲伸も自由契約となるなど、若手に切り替える方針となっている。春季キャンプ中の入団テスト実施は、可能性としてはかなり低そうだ。

 阪神は関本が現役引退したが、多くのポジションでレギュラー争いが繰り広げられることが予想され、レギュラーを掴めなかった選手の中から代打に回ることが考えられる。巨人は中日時代から代打で結果を残してきた堂上剛裕を始め、控えの層が厚く、代打のみの選手獲得はほぼないだろう。

 この4球団の中では唯一、ヤクルトの代打陣が手薄といえる。昨年のセ・リーグ代打打率はリーグ5位の.210。代打で起用されることが多かった森岡良介、田中浩康がともに代打での打率は2割5分を超えず。代打の切り札と呼べる選手がいない状況。支配下登録選手70人の枠を見ても、現在66人と4つ空きがある。ただ、小川淳司シニアディレクターは獲得に慎重な姿勢を見せている。

 他のセ・リーグ2球団は、広島が昨季、代打で打率.380、1本塁打15打点を記録した小窪哲也、DeNAはG.後藤武敏がいる。DeNAは昨季セ6球団の中で、代打成功率が最も低いが、DeNAも中日と同じように、多村仁志、岡島秀樹、高橋尚成など多くのベテランがチームを去った。若返りを図っており、入団テスト実施の実現性は低いだろう。

 今季も日本プロ野球でプレーを目指し、グアムで自主トレを続ける松中。春季キャンプで、松中をテストする球団が出てくるだろうか。

【セ・リーグ6球団の昨季代打打率】
中日 .284
広島 .260
巨人 .244
阪神 .236
ヤクルト .210
DeNA .206
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