昨年のドラフトでプロ入りを果たした平沢大河(ロッテ)、オコエ瑠偉(楽天)などの高卒ルーキーは1997年4月2日~98年4月1日生まれ。97年世代ということになる。そこで、平沢、オコエなどが誕生した97年にプロ入りし、今季も日本プロ野球で現役を続ける選手を見ていきたい。
96年のドラフトは、アトランタ五輪が行われた年ということもあり、銀メダルに貢献した井口資仁、松中信彦、今岡誠などが上位指名でプロ入りを果たした。その他にも小笠原道大、和田一浩、岩村明憲といった長年プロ野球界を引っ張った選手が、プロの門を叩いている。
その中で、今季も日本プロ野球でプレーするのは、井口、黒田博樹、森野将彦、鈴木尚広の4人。井口は、青山学院大からドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。デビューしてから数年は力を発揮できなかったが、01年に盗塁王のタイトルを獲得すると、日本一となった03年には3番打者として打率.340、27本塁打、109打点、リーグトップの42盗塁をマークした。05年から08年までの4年間は、活躍の舞台をメジャーに移す。09年にロッテに移籍し、40歳を超えた現在もチームの中心選手として活躍する。
黒田も97年にプロ入りした1人だ。1年目は先発として23試合に登板し、規定投球回に到達したものの、2、3年目は結果を残せず。4年目に9勝を挙げて再び先発ローテーションに再定着すると、その後は広島のエースに成長し最多勝、最優秀防御率などのタイトルを獲得。07年オフにFA権を行使し、メジャーに挑戦した。
メジャーではドジャースとヤンキースでプレーし、ドジャース時代の10年からヤンキースを退団する14年まで5年連続で二ケタ勝利を達成。8年ぶりに広島に復帰した昨季も11勝を挙げ、日米通算200勝まで残り7勝に迫っている。エース・前田健太が抜けた今季は、昨季以上の働きが期待される。
森野と鈴木は高卒出身で、ともにプロ入りしたチームで今も現役を続けている。森野は初めて規定打席に到達したのが、プロ10年目の06年と遅咲きの選手だ。10年と11年には選手会長として、リーグ2連覇に貢献している。昨季は、開幕直後に右手親指を骨折。復帰後は打撃の調子が上がらず、14年ぶりに本塁打なしに終わった。昨季、山本昌、小笠原道大、和田一浩などベテラン選手が多く引退し、今季はまだまだやれるというところを見せていきたい。
鈴木は、リーグ優勝した08年に『1番・中堅』でレギュラーを掴みかけたが、近年は走塁のスペシャリストとして、試合終盤に代走の切り札として起用されている。1点を争う大事な場面で代走として登場することが多い鈴木だが、相手が警戒してくる中でも、盗塁を決める。昨季は11回盗塁を試みて失敗は、わずかに1度。控え選手ではあるが、チームに欠かせない存在感を発揮している。
高卒ルーキーたちの多くが誕生した年に、プロ入りした4選手。今季も、若手選手に負けないくらいの活躍を見せたいところだ。
【97年にプロ1年目だった現役選手】
井口資仁
黒田博樹
森野将彦
鈴木尚広
96年のドラフトは、アトランタ五輪が行われた年ということもあり、銀メダルに貢献した井口資仁、松中信彦、今岡誠などが上位指名でプロ入りを果たした。その他にも小笠原道大、和田一浩、岩村明憲といった長年プロ野球界を引っ張った選手が、プロの門を叩いている。
その中で、今季も日本プロ野球でプレーするのは、井口、黒田博樹、森野将彦、鈴木尚広の4人。井口は、青山学院大からドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。デビューしてから数年は力を発揮できなかったが、01年に盗塁王のタイトルを獲得すると、日本一となった03年には3番打者として打率.340、27本塁打、109打点、リーグトップの42盗塁をマークした。05年から08年までの4年間は、活躍の舞台をメジャーに移す。09年にロッテに移籍し、40歳を超えた現在もチームの中心選手として活躍する。
黒田も97年にプロ入りした1人だ。1年目は先発として23試合に登板し、規定投球回に到達したものの、2、3年目は結果を残せず。4年目に9勝を挙げて再び先発ローテーションに再定着すると、その後は広島のエースに成長し最多勝、最優秀防御率などのタイトルを獲得。07年オフにFA権を行使し、メジャーに挑戦した。
メジャーではドジャースとヤンキースでプレーし、ドジャース時代の10年からヤンキースを退団する14年まで5年連続で二ケタ勝利を達成。8年ぶりに広島に復帰した昨季も11勝を挙げ、日米通算200勝まで残り7勝に迫っている。エース・前田健太が抜けた今季は、昨季以上の働きが期待される。
森野と鈴木は高卒出身で、ともにプロ入りしたチームで今も現役を続けている。森野は初めて規定打席に到達したのが、プロ10年目の06年と遅咲きの選手だ。10年と11年には選手会長として、リーグ2連覇に貢献している。昨季は、開幕直後に右手親指を骨折。復帰後は打撃の調子が上がらず、14年ぶりに本塁打なしに終わった。昨季、山本昌、小笠原道大、和田一浩などベテラン選手が多く引退し、今季はまだまだやれるというところを見せていきたい。
鈴木は、リーグ優勝した08年に『1番・中堅』でレギュラーを掴みかけたが、近年は走塁のスペシャリストとして、試合終盤に代走の切り札として起用されている。1点を争う大事な場面で代走として登場することが多い鈴木だが、相手が警戒してくる中でも、盗塁を決める。昨季は11回盗塁を試みて失敗は、わずかに1度。控え選手ではあるが、チームに欠かせない存在感を発揮している。
高卒ルーキーたちの多くが誕生した年に、プロ入りした4選手。今季も、若手選手に負けないくらいの活躍を見せたいところだ。
【97年にプロ1年目だった現役選手】
井口資仁
黒田博樹
森野将彦
鈴木尚広