去就揺れたセスペデスはメッツに残留…3年総額約89億円で決着

　現地時間22日（日本時間23日）、ニューヨーク・メッツはヨエニス・セスペデスと契約合意に至ったことを発表した。

　MLB公式サイト『MLB.com』によると、契約は3年で総額7500万ドル（約89億円）とのこと。ストーブリーグで“最後の大物”と言われた男の去就は、残留という形で決着を迎えた。

　昨年はシーズン途中の8月にタイガースからメッツに移籍すると、57試合の出場で打率.287、17本塁打、44打点の大暴れ。終盤戦のチームを支え、9年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

　このオフにFAとなって注目を集めるも、本人の希望が6年総額1億3000万ドル（約152億円）以上と言われ、どの球団もなかなか手を挙げられないといった状況が続き、今日まで去就が決まらずにいた。

　長期契約を望んでいたものの、契約年数は3年に。それでも、今シーズン終了後に契約を破棄してFAとなる「オプトアウト」が付帯しているため、オフには再びFAとなる選択肢も存在すると報道されている。

　金額に関しても7500万ドルと希望の額と比べてしまうと小さく感じてしまいがちだが、年換算すると1年で2500万ドル（約29億6000万円）と超高額。昨年のこの時期に13年という超大型契約を結んで話題となったジャンカルロ・スタントン（マーリンズ）やジョシュ・ハミルトン（レンジャーズ）といったあたりと並ぶ外野手最高年俸になる。

　昨年終盤の活躍と、この大型契約によってファンから求められるものも巨大化することが予想されるが、それをはね退けるような活躍ができるか。セスペデスの2016年シーズンに要注目だ。

▼ ヨエニス・セスペデス