前半戦、苦しむも…後半戦は大爆発
打率.231、34本塁打、97打点。
日本ハムのレアードが来日1年目に残した成績だ。日本ハムからFAでオリックスに移籍した小谷野栄一に代わる三塁手として、昨季入団したレアード。開幕からスタメンで起用されるも、5月、6月の月間打率が1割台と日本の投手を対応することが出来ず、前半戦は打率.186と苦しんだ。
我慢して栗山英樹監督は起用し続けたこともあり、後半戦に入り徐々に調子を上げていく。7月は月間打率.303を記録すると、9月は月間打率.293、9本塁打22打点を挙げる活躍ぶり。9月22日のソフトバンク戦では、3打席3三振で迎えた4打席目にソフトバンクの守護神・サファテから逆転2ランを放って見せた。シーズンが終わって見れば、打率こそ.231に終わったが、本塁打はチームトップ、打点数は4番の中田翔に次ぐ成績だった。
バレンティン(ヤクルト)と1年目の成績が似ている?
レアードの昨季成績は、来日1年目のバレンティン(ヤクルト)によく似ているのだ。バレンティンが入団した当時、統一球を使用していたため、今とはボールが異なるも1年目は140試合に出場して、打率.228、31本塁打、76打点。打点数はレアードが20打点近く多いが、打率と本塁打はほぼ同じような数字だった。
打撃成績だけでなく、身長と体重もバレンティンが185センチ、100キロに対して、レアードは185センチ、98キロとほぼ同じような体型。日本でプレーし始めたのが、バレンティンが27歳で、レアードは28歳の年齢のシーズンと、こちらもほぼ同年齢なのだ。
ちなみにバレンティンの2年目は、規定打席未満ながら31本塁打を放ち、2年連続本塁打王のタイトルを獲得。打率は、.228から.272に上昇させ、打点も前年より上回った。そして、3年目の13年にシーズン新記録となる60本塁打と年々、その凄みが増していった。
レアードの昨季後半戦だけの成績を見ると、打率.288、19本塁打、54打点。バレンティン級とはいかないまでも、後半戦から日本の野球に順応していたことを考えれば、今季は昨季以上の働きが期待できそうだ。