今年から選手会長にも就任
DeNAの山口俊投手が23日、横須賀市・ベイスターズ球場での自主トレを公開し、早くも111球の投げ込みを行った。
昨季は先発ローテーションの一角を担ったが、3勝6敗、防御率4.49に終わった右腕。4月25日の中日戦で勝利して以降、15戦連続未勝利のままシーズンを終えたが、新たに指揮を執るラミレス監督は「エースになり得る器を持っている。10~15勝できるポテンシャルを持っている投手」と、早くも開幕投手に指名した。
長らく抑えを務めてきた山口は14年6月から先発に配置転換。いきなり6、9月に月間MVPを受賞するなど、先発転向後は8勝3敗、防御率2.04と抜群の安定感を発揮し、スターターとしての適性を示した。
昨季も先発の軸として期待されたが春先から不振。炭水化物を抜くなどの過度な体重管理が裏目に出て、本人も「ストレスが溜まった」と反省。今季は適度なウエート管理でシーズンを乗り切る身体作りを目指す。
技術面では、新たにワンシームを習得中。もともと右打者の内角を突くシュートを武器とするが、こちらは外角のボールゾーンからストライクゾーンに食い込む軌道。本人も「メジャーで言うバックドアのイメージ」と理想を語る。
開幕戦の相手となる広島には、先発転向後は0勝1敗と未だ白星がない。だが、決戦の舞台・マツダスタジアムでは3試合に先発し、いずれも6イニング以上登板。防御率も3.20と安定しており悪いイメージはない。
初の開幕投手だけでなく、今年から選手会長にも就任した背番号『11』。チームの今季1勝、そしてラミレス監督のデビュー戦勝利に貢献できるか注目だ。