新聞やインターネットなどで見ることができる、プロ野球の「個人成績」の欄。プロ野球ファンであれば、誰しも一度は見たことがあるだろう。
野手ならば打率の高い順に、投手ならば防御率の良い順に並べられ、常に順位がつきつけられるこのシステムであるが、表に名前を載せるためにはクリアしなければならない条件がある。打者は「規定打席」、投手なら「規定投球回」と呼ばれるものだ。
年間を通して試合に出場していたことの証となるのがこの数字で、野手は「チーム試合数×3.1」、投手は「チーム試合数×1.0」がその目標値となる。
今回取り上げたいのが、セ・リーグ投手の個人成績。13人の投手の名前が並んでいるが、この中で唯一ランクインしていない球団がある。それがDeNAなのだ。
1日の時点では久保康友が名を連ねていたものの、2日の試合を終えたことでチームは123試合を消化。投球回が122回1/3だった久保の名前が消えてしまったというわけだ。
現在のところ、セ・パ合わせても規定投球回到達者が0人というチームはいない。もしも、このまま規定投球回到達が0人でシーズンを終えるとなると、08年の中日以来で7年ぶりのことになる。当時の中日の主な先発陣は以下の通り。
・山本 昌 23試合【133回2/3】 11勝7敗 防3.16
・小笠原孝 26試合【132回】 8勝11敗 防4.70
・中田賢一 23試合【129回2/3】 7勝9敗 防4.65
・川上憲伸 20試合【117回1/3】 9勝5敗 防2.30
ちなみに、この年の中日はセ・リーグ3位でシーズンを終了している。
DeNAと言えば、昨シーズンは3人が規定投球回に到達し、久保が12勝、井納翔一が11勝と2人の2ケタ勝利投手を輩出。さらにモスコーソが9勝で続き、規定には到達しなかったものの、シーズン途中から先発に転向した山口俊が8勝と、一時は“10勝カルテット”も視野に入るほどに安定した先発陣を形成していた。
中畑清監督も、候補が多すぎて「困っちゃう」と贅沢な悩みに顔をほころばせていたこともあった自慢の先発陣であったが、彼らの今シーズンはいずれも苦しい闘いとなっている。
・久保康友 21試合【122回1/3】 8勝7敗 防4.12 ※二軍調整中
・井納翔一 17試合【114回1/3】 4勝7敗 防3.15 ※二軍調整中
・山口 俊 18試合【101回1/3】 3勝5敗 防4.71
・モスコーソ 15試合【60回2/3】 3勝6敗 防5.19 ※8月31日に登録を抹消
久保は勝ち越しこそ1つ作るも、安定感を欠いた内容が目について8月26日に登録を抹消。井納も防御率こそまずまずの成績を残しているが、内容は今ひとつ。右肩の違和感もあって、8月1日に二軍へと降格した。
ただし、悪いことばかりでもない。チームには石田健大、砂田毅樹という待望の若手左腕が一気に2人も台頭。苦しいチームの中で奮闘を見せている。
2日には大ベテランの三浦大輔が久々の白星を挙げ、このあとは新外国人のビロウがデビューの時を待っているとの情報も。ここに昨年の4本柱が戻ってくれば、再び強固な先発陣を取り戻すことができるだろう。
CS圏内の3位までは7ゲーム差。「ここまで盛り上げたんだから、最後まで話題に入りたい」と語ったのは中畑監督。最後まで、希望がある限りは諦めない。DeNAの逆襲は、先発陣の立て直しにかかっている。
野手ならば打率の高い順に、投手ならば防御率の良い順に並べられ、常に順位がつきつけられるこのシステムであるが、表に名前を載せるためにはクリアしなければならない条件がある。打者は「規定打席」、投手なら「規定投球回」と呼ばれるものだ。
年間を通して試合に出場していたことの証となるのがこの数字で、野手は「チーム試合数×3.1」、投手は「チーム試合数×1.0」がその目標値となる。
今回取り上げたいのが、セ・リーグ投手の個人成績。13人の投手の名前が並んでいるが、この中で唯一ランクインしていない球団がある。それがDeNAなのだ。
1日の時点では久保康友が名を連ねていたものの、2日の試合を終えたことでチームは123試合を消化。投球回が122回1/3だった久保の名前が消えてしまったというわけだ。
現在のところ、セ・パ合わせても規定投球回到達者が0人というチームはいない。もしも、このまま規定投球回到達が0人でシーズンを終えるとなると、08年の中日以来で7年ぶりのことになる。当時の中日の主な先発陣は以下の通り。
・山本 昌 23試合【133回2/3】 11勝7敗 防3.16
・小笠原孝 26試合【132回】 8勝11敗 防4.70
・中田賢一 23試合【129回2/3】 7勝9敗 防4.65
・川上憲伸 20試合【117回1/3】 9勝5敗 防2.30
ちなみに、この年の中日はセ・リーグ3位でシーズンを終了している。
DeNAと言えば、昨シーズンは3人が規定投球回に到達し、久保が12勝、井納翔一が11勝と2人の2ケタ勝利投手を輩出。さらにモスコーソが9勝で続き、規定には到達しなかったものの、シーズン途中から先発に転向した山口俊が8勝と、一時は“10勝カルテット”も視野に入るほどに安定した先発陣を形成していた。
中畑清監督も、候補が多すぎて「困っちゃう」と贅沢な悩みに顔をほころばせていたこともあった自慢の先発陣であったが、彼らの今シーズンはいずれも苦しい闘いとなっている。
・久保康友 21試合【122回1/3】 8勝7敗 防4.12 ※二軍調整中
・井納翔一 17試合【114回1/3】 4勝7敗 防3.15 ※二軍調整中
・山口 俊 18試合【101回1/3】 3勝5敗 防4.71
・モスコーソ 15試合【60回2/3】 3勝6敗 防5.19 ※8月31日に登録を抹消
久保は勝ち越しこそ1つ作るも、安定感を欠いた内容が目について8月26日に登録を抹消。井納も防御率こそまずまずの成績を残しているが、内容は今ひとつ。右肩の違和感もあって、8月1日に二軍へと降格した。
ただし、悪いことばかりでもない。チームには石田健大、砂田毅樹という待望の若手左腕が一気に2人も台頭。苦しいチームの中で奮闘を見せている。
2日には大ベテランの三浦大輔が久々の白星を挙げ、このあとは新外国人のビロウがデビューの時を待っているとの情報も。ここに昨年の4本柱が戻ってくれば、再び強固な先発陣を取り戻すことができるだろう。
CS圏内の3位までは7ゲーム差。「ここまで盛り上げたんだから、最後まで話題に入りたい」と語ったのは中畑監督。最後まで、希望がある限りは諦めない。DeNAの逆襲は、先発陣の立て直しにかかっている。