2番北條の打席で最速156キロを計測
阪神の藤浪晋太郎投手が11日、チームの紅白戦で今季初実戦に臨み、2回を1安打2奪三振無失点と、上々の仕上がり具合を披露した。
藤浪は白組の先発として2イニングに登板。初回、1番上本に対する初球がいきなり151キロを計測すると、最後は落差のあるフォークで上本を三球三振に退けた。
同期入団の2番北條の打席では、初球のボール球が156キロを計測。2球目の直球をレフト前へ運ばれたが、続く今成の打席で飛び出した北條を、落ち着て走塁死に仕留めた。粘る今成に対しては変化球を多投。最後は制球されたカットボールでタイミングを外し、2つ目の三振を奪った。
藤浪は2回も安定感抜群。4番新井、5番中谷に対しては、直球中心の組み立てでいずれも内野ゴロ。6番緒方には四球を与えたが、7番江越にはスライダー系のボールでバッティングをさせず、最後はボテボテのピッチャーゴロに打ち取った。
初の開幕投手を見据える右腕は、2回29球を投げ、1安打2奪三振1四球で無失点。昨年10月下旬に右肩関節炎を発症したが、今季初実戦でその不安を一掃した。