02年にブルワーズで21試合に登板
日本ハムの大谷翔平投手が現地時間10日(日本時間11日)、韓国・ロッテとの練習試合に先発登板し、4者連続三振を奪うなど今季初マウンドで快投を見せた。
日本ハムは米アリゾナで春季キャンプを実施中。投手・大谷の初実戦にはメジャースカウト陣も大挙押し寄せ、右腕の一挙手一投足に熱視線を送った。
14年前の2002年にも、同じアリゾナの地で腕を振る日本人左腕がいた。それが、かつてオリックスや巨人なので活躍し、日本ハムOBでもある野村貴仁氏だった。
野村氏は覚せい剤所持で逮捕された清原和博容疑者と98年から巨人で同僚に。9日に放送された日本テレビ系「NNNストレイトニュース」のインタビュー取材の中で、現役時代に自らが(清原容疑者に)覚せい剤を渡したなどと証言した。
それ以上に衝撃だったのが野村氏の風貌。目はうつろで仙人のような長いヒゲを蓄え、現役時代の面影は皆無。自身も引退後の06年10月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。現在は地元・高知で生活し、無職だと言う。
現役時代は左の中継ぎと投手として活躍し、オリックス時代は95、96年のリーグ連覇に貢献。98年にトレードで巨人へ移籍し、02年はミルウォーキー・ブルワーズに在籍し、メジャーでも21試合に登板した。その後は日本ハム、台湾リーグでプレーし、04年限りで現役生活に別れを告げた。
日本野球機構(NPB)は昨年、14年に引退した130選手の進路状況を発表。コーチ、解説者など、野球界に関わる仕事に就けた人は70%で、野球界以外の30%のうち「未定・不明」と回答した割合は17%(22人)にも上った。今回の騒動をきっかけに、改めてアスリートのセカンドキャリアについて考えたいところだ。