昨年は楽天・戸村の活躍を予言…江川氏の注目選手
28日の「Going! Sports & News」(日本テレビ系)にて、解説者の江川卓氏がソフトバンクのキャンプ地を訪問。今季活躍しそうな投手として2人の名前を挙げた。
江川氏といえば、1年前に楽天キャンプを訪れ、戸村健次に注目。2015年シーズンの活躍を予言すると、それまで5年間で合計7勝だった戸村は昨季自己最多の37試合に登板し、1年間で7勝、防御率3.84をマークした。
そんな江川氏が挙げた投手の1人目は、3年目の右腕・森唯斗。ルーキーイヤーから2年連続50試合以上登板、防御率2点台と安定。江川はさらなる活躍を予言した。
もう一人はメジャーから復帰の“元エース”
もう1人はメジャーから5年ぶりに復帰した和田毅だ。メジャーでは4年間でわずか5勝に終わった左腕だが、「10年~11年と同じような状態に見える」と江川氏は言う。
28日の練習試合(西武戦)に先発した和田は、3イニングを投げて25球、1安打、2三振、0失点の圧巻投球。江川氏は、活躍を確信した一球に木村昇吾をサードフライに抑えた内角高めのボールを挙げた。
捕手は外角に構えたが、内角への逆球。しかし、和田の特長として、「セオリーとは反対に、(和田の場合)逆球のほうがむしろ打者にとって打ちづらい厳しいコースにいっている」と褒めたたえた。
2012年からの4年間をアメリカで過ごした和田は、渡米1年目に左肘を手術。メジャーデビューを果たしたのは3年目の2014年だった。
その年、カブスの先発として13試合に投げ4勝4敗、防御率3.25と期待以上の成績を残したが、昨季は8試合で1勝1敗、防御率3.62に終わり、古巣への復帰を選択した。
数字だけ見ると、14年に比べて15年は成績を落としているように見えるが、奪三振率は7.40から8.63に良化。さらにゴロの割合が14年の35.9%から45.1%に増え、スラッガーが並ぶメジャーでボールを低めに集める投球術に磨きをかけている。
ソフトバンクは開幕前から早くも独走がささやかれる圧倒的戦力を誇るが、和田が番組で目標に挙げた“15勝”をマークするようなら、夢のシーズン100勝も現実味を帯びてくる。本人も語っていたがケガさえなければ、元エースの「元」の一文字が取れる日が再びやってくるかもしれない。