丸と田中も背負った出世番号
広島のドラフト5位ルーキー・西川龍馬内野手が13日、DeNAとのオープン戦(福山)で2戦連続ヒットをマークした。
西川は「9番・三塁」で久々に先発出場。DeNA先発・モスコーソと対戦した3回は右飛に倒れたが、2番手・平田と対戦した6回の第2打席では、先頭打者として巧みなバットコントロールを披露し、右安でチャンスメイクした。
その後、2番安部の適時二塁打で生還し得点をマーク。8回の第3打席は空振り三振に倒れたが、貴重なアピール打がチームの逆転勝利につながった。
12日の試合も途中出場ながら、9回に先頭打者として中安を放ち、チームのサヨナラ勝ちに貢献。オープン戦に入りスタメン機会こそ減ったが、その中で11打数4安打、打率.364と地道に結果を残している。
高校は福井の名門・敦賀気比出身で、当時から“東出二世”と呼ばれていた逸材。社会人・王子を経てのプロ入りだが、大学を経由していないため、鈴木誠也、美間優槻らと同じ21歳だ。
背番号は丸佳浩(08~13年)、田中広輔(14~15年)と受け継がれてきた、広島が誇る出世番号「63」。その期待に早くも応える形で、1年目のキャンプからアピールを続けている。
一塁を除く内野陣は、菊池涼介、ルナ、田中のレギュラー組に加え、実績のある梵英心、小窪哲也の中堅組。さらに今キャンプでは安部友裕、庄司隼人と西川と同タイプの選手も元気で、一軍入りをかけた熱いバトルが行われている。
それでも、結果を出した者が生き残るのがプロの世界。今後の実戦でもアピールし、開幕一軍メンバー入りを果たせるか注目だ。