両投手ボール先行、4回80球超え
広島のドラフト1位ルーキー・岡田明丈投手、同2位・横山弘樹投手が10日、ヤクルトとのオープン戦(マツダ)に揃って登板。本拠地初実戦で互いに複数失点を喫し、試合も1-6で敗れた。
先発したのは横山。立ち上がりは無失点で切り抜けたが、全体的にボールがバラつき2回までに2四球を記録した。3回は簡単に二死を奪ったが、1番坂口に初安打を許すと、自らのボークで得点圏のピンチ。その後、2番上田、3番山田に連打を許し、二死走者なしから1-1の同点に追いつかれた。
4回は先頭の5番雄平に、低めの変化球を右翼席に運ばれ1-2。その後も8番中村、9番西浦に連続適時二塁打を許し、この回だけで3点を失った。
横山は終始ボール先行の苦しい投球で、4回までに89球。6安打2四球4失点(自責3)の内容で、予定の5回を投げ切ることなく降板した。
岡田は3点ビハインドの6回から登板。いきなり先頭打者に四球を与えると、内野ゴロの間に一死二塁。8番中村の打席で二塁へ牽制を送るも、これが悪送球となり三進を許す。さらに、バックアップした二塁・菊池の三塁送球も暴投となり、岡田はノーヒットで5点目を許した。
7回も先頭打者の四球をきっかけに二死一、三塁のピンチを背負うと、雄平に中前適時打を許し1-6。8回以降は無失点に抑えたが、9回までの4イニングで80球を要し、3安打3四球2失点と課題を残した。
4日の中日戦では、先発・岡田が3回無失点、2番手・横山が4回1失点と揃って好投。緒方監督は両投手の先発ローテ入りの可能性について、「あると思う」と話していたが、この日はともに不安を残す結果となった。