掛布監督初陣、ファンもメディアも大注目!
プロ野球の開幕が近づいているが、今年はファームにも注目が集まっている。
高橋由伸監督(巨人)、金本知憲監督(阪神)、ラミレス監督(DeNA)など、セ・リーグの新監督が世間を賑わしているが、二軍でも10人の新監督が誕生した。特にウエスタン・リーグでは、オリックスの田口壮監督や、中日の小笠原道大監督など、現役時代に名を馳せた監督が多く、話題を呼んでいる。
そのなかでも、最も注目を集めているのが阪神の掛布雅之二軍監督だ。
現役時代“ミスター・タイガース”と呼ばれ、球団初の日本一に輝いた85年には4番打者としてチームを牽引。28年ぶりに帰ってきた『31番』に、阪神ファンのみならず、野球ファンからも関心が寄せられている。
15日のウエスタン・リーグ開幕戦、掛布監督率いる阪神は、小笠原監督率いる中日と対戦。試合は2-9で大敗を喫したが、異例の盛り上がりを見せた。
『スカパー!』では、試合開始から終了まで生中継。それだけではなく、『BSスカパー!』では、掛布監督「専用カメラ」による特別生中継も行われた。
球場には、掛布監督の初陣を観ようとファンが殺到。平日にも関わらず、試合開始の約1時間前には、500人収容の鳴尾浜が満員札止めとなった。
異例の入場規制 週末は開幕戦以上の可能性も?
この状況はどれくらいすごいのだろうか。
昨年、平日に鳴尾浜で行われた試合の平均観客数は391人で、平日の中日戦に限ると294人。昨季のホーム開幕戦も中日と対戦し、観客数は347人だった。また、観客が500人超となった平日の試合は、GW中の4月29日と、6月4日のオリックス戦のみ。その事実からも、この試合の注目度の高さがうかがえる。
掛布監督も「選手一人ひとりが野球をやる怖さを知ったと思う。ファンの目、マスコミの目が選手を育てる」と話す。
満員の鳴尾浜が“若虎”を育てる。この“掛布フィーバー”が、強い阪神再生のカギになるかもしれない。
今週末の18日からは、昨季最も入場者数が多かったオリックスとの3連戦が始まる。掛布監督と田口監督による新監督同士の関西対決は、開幕戦以上の盛り上がりを見せそうだ。
今季の阪神は、金本監督率いる一軍だけでなく、二軍からも目が離せない。