いよいよ、メジャーも開幕。日本プロ野球とともに、野球まっさかりのシーズンがやってきた。メジャーには前田健太投手がドジャースに入団するなど、日本人選手が活躍する可能性もあり楽しみだ。
さて、メジャーの捕手に目を向けてみる。かつては、あの野茂英雄投手とバッテリーを組んだドジャースのマイク・ピアザ捕手が、日本のテレビCMに起用されるなど、日本でも有名になった。日本人捕手では、城島健司捕手が2006年にマリナーズへ移籍し、レギュラーを獲得。日本人の捕手が初めてメジャーで成功し、大いに盛り上がった。だが、最近のメジャー捕手は、ほとんど日本になじみがない。
メジャーを代表する捕手といえばナ・リーグで昨季まで8年連続でゴールデングラブ賞を獲得したヤディアー・モリーナ。12年間一筋でカージナルスに在籍し、メジャー最高のキャッチャーだ。だが、もう一人、忘れてはいけない捕手がいる。それが、バスター・ポージーだ。
08年に、サンフランシスコ・ジャイアンツに入団。当初は一塁手としても起用されたが、翌10年から正捕手に定着。強肩と巧みなインサイドワークは当然として、ポージーの最大の武器は勝負強い打撃。
毎年、首位打者争いに加わるほど、ヒットを打つことがうまいのだ。10年は、108試合で打率は.305、18本塁打、67打点をマーク。チームを56年ぶりの世界一へ導いた。翌年は、試合中に左足首靱帯断裂。シーズン途中で離脱し、選手生命も危ぶまれるほどの大けがになったが、12年に復活。序盤から打ちまくり、打率.336、24本塁打、103打点を記録。ナ・リーグの捕手としては、70年ぶりの首位打者を獲得したのだ。ワールドシリーズでも、タイガースに4連勝。2年ぶりの世界一達成に大きく貢献した。自身はMVP、カムバック賞などに輝いた。
「勝てる捕手」をジャイアンツは囲い込んだ。14年から8年総額1億5900万ドルという大型契約を結んだのだ。日本円にして8年で約175億円、1年平均で約21億円というから驚く。重労働で、ケガの危険も多い捕手と8年契約は異例だが、そこにジャイアンツの期待の大きさがうかがえる。
強いチームには、名捕手がつきもの。巨人のV9黄金時代には森祇晶、西武の黄金時代には伊東勤捕手がいた。野村克也捕手がいた南海も強い時代もあった。彼らに共通するのは守備だけでなく、ここぞという時に打つ勝負強さだろう。
余談だが、ポージーといえば、日本では97、98年とヤクルトに在籍した、ドゥエイン・ホージーを覚えている人も多いのではないだろうか。97年に38本塁打で本塁打王に輝いた打撃も魅力だったが、それ以上に魅力だったのが明るい性格。グラウンドでは音楽に合わせてダンスし、ボールケースに乗って遊ぶ姿を愛らしかった。現在は、ルーキーリーグで打撃コーチをしているというが、あの明るさで指導する姿を見てみたい。
ポージー捕手。今季はどんな活躍を見せてくれるのか。同リーグ、同地区の前田との対決も、今から楽しみだ。
さて、メジャーの捕手に目を向けてみる。かつては、あの野茂英雄投手とバッテリーを組んだドジャースのマイク・ピアザ捕手が、日本のテレビCMに起用されるなど、日本でも有名になった。日本人捕手では、城島健司捕手が2006年にマリナーズへ移籍し、レギュラーを獲得。日本人の捕手が初めてメジャーで成功し、大いに盛り上がった。だが、最近のメジャー捕手は、ほとんど日本になじみがない。
メジャーを代表する捕手といえばナ・リーグで昨季まで8年連続でゴールデングラブ賞を獲得したヤディアー・モリーナ。12年間一筋でカージナルスに在籍し、メジャー最高のキャッチャーだ。だが、もう一人、忘れてはいけない捕手がいる。それが、バスター・ポージーだ。
08年に、サンフランシスコ・ジャイアンツに入団。当初は一塁手としても起用されたが、翌10年から正捕手に定着。強肩と巧みなインサイドワークは当然として、ポージーの最大の武器は勝負強い打撃。
毎年、首位打者争いに加わるほど、ヒットを打つことがうまいのだ。10年は、108試合で打率は.305、18本塁打、67打点をマーク。チームを56年ぶりの世界一へ導いた。翌年は、試合中に左足首靱帯断裂。シーズン途中で離脱し、選手生命も危ぶまれるほどの大けがになったが、12年に復活。序盤から打ちまくり、打率.336、24本塁打、103打点を記録。ナ・リーグの捕手としては、70年ぶりの首位打者を獲得したのだ。ワールドシリーズでも、タイガースに4連勝。2年ぶりの世界一達成に大きく貢献した。自身はMVP、カムバック賞などに輝いた。
「勝てる捕手」をジャイアンツは囲い込んだ。14年から8年総額1億5900万ドルという大型契約を結んだのだ。日本円にして8年で約175億円、1年平均で約21億円というから驚く。重労働で、ケガの危険も多い捕手と8年契約は異例だが、そこにジャイアンツの期待の大きさがうかがえる。
強いチームには、名捕手がつきもの。巨人のV9黄金時代には森祇晶、西武の黄金時代には伊東勤捕手がいた。野村克也捕手がいた南海も強い時代もあった。彼らに共通するのは守備だけでなく、ここぞという時に打つ勝負強さだろう。
余談だが、ポージーといえば、日本では97、98年とヤクルトに在籍した、ドゥエイン・ホージーを覚えている人も多いのではないだろうか。97年に38本塁打で本塁打王に輝いた打撃も魅力だったが、それ以上に魅力だったのが明るい性格。グラウンドでは音楽に合わせてダンスし、ボールケースに乗って遊ぶ姿を愛らしかった。現在は、ルーキーリーグで打撃コーチをしているというが、あの明るさで指導する姿を見てみたい。
ポージー捕手。今季はどんな活躍を見せてくれるのか。同リーグ、同地区の前田との対決も、今から楽しみだ。