4月も終わりを迎え、首位ソフトバンク、2位ロッテとし烈な首位争いをしているパリーグ2チーム。圧倒的な強さをみせるソフトバンクだが、層の厚さではロッテも負けていない。いや、全体的な戦力を見ると、ロッテの方が上回っているかもしれない。

　特注すべきは、ロッテの野手陣の充実だ。4月26日の対西武戦一軍メンバーと、同じ26日に行われたイースタンロッテ対巨人のメンバーを比較してみる。

【一軍】
1（中）荻野
2（三）中村
3（右）清田
4（指）デスパイネ
5（左）角中
6（二）ナバーロ
7（遊）鈴木
8（捕）田村
9（一）根元

【二軍】
1（右）加藤
2（左）サブロー
3（指）福浦
4（一）大松
5（三）青松
6（遊）平沢
7（二）大嶺翔
8（捕）金沢
9（中）伊志嶺

　二軍のメンバーでも十分一軍で戦えるんじゃないかというほど、二軍のメンバーも豪華である。29日に一軍昇格した加藤翔平をはじめ、大嶺翔太、伊志嶺翔大と、一軍でも出場経験のある選手の名前がずらりと並ぶ。

　そしてルーキーの平沢大河も、イースタンでは打率.298、3本塁打をマークする。シーズン前に「下で経験を積ませる」と、開幕一軍こそならなかったが、一軍の舞台はもう目の前にある状態だ。

　もちろんベテランも忘れてはいけない。サブロー、福浦和也、大松尚逸も元気いっぱい。いつ呼ばれてもいいだけの準備は整っている。投手では、2011年に二ケタ勝利をマークした唐川侑己が好調。6試合に登板して、イースタン最多の4勝を挙げている。

　一、二軍にこれだけの選手がそろう今年のロッテ。現在2位という位置は必然であり、この先ソフトバンクを追い抜く可能性は、5球団で最も高い確率を持っているかもしれない。