梶谷の復帰が起爆剤!
開幕から苦しい戦いが続いたDeNAに、ようやくお目覚めの気配が漂っている。
4月29日から5月8日までのいわゆる「ゴールデンウィーク」の期間中、10日間で9試合が組まれるという過密日程に加え、阪神(甲子園)、ヤクルト(横浜)、広島(マツダ)という敵地2カード、本拠地1カードという厳しい戦いを5勝4敗。1つの貯金を作った。
順位こそ最下位のままだが、DeNAにとっては収穫と手ごたえに溢れた「ゴールデンウィーク」となった。
大きな戦力も戻ってきた。5月4日のヤクルト戦から、戦線離脱していた梶谷隆幸が一軍復帰。その日の試合に「3番・中堅」でスタメン出場すると、いきなりの先制タイムリーを含む2安打の活躍。勝利に貢献する。
勢いそのままに臨んだ翌5日の試合では、三盗から相手のスキを突いた本盗まで決めるなど、さらにチームを加速させた。なんと梶谷が復帰して以降、チームは5試合で4勝1敗と絶好調なのだ。
主砲の復帰が逆襲開始の合図となるか...
3番に梶谷が戻ってきたことで、クリーンナップも活性化した。
8日の広島戦では、3番・梶谷、4番・ロペス、5番・倉本の3人で7打点を荒稼ぎ。今シーズン初となる2カード連続の勝ち越しと、敵地での勝ち越しを決めた。
試合後、3人は「最近は状態が良く、積極的にスイングできている(ロペス)」、「いい感じで体が残って打てている(梶谷)、「甘い球にしっかりとバットを出せている(倉本)」と、笑顔で好調ぶりをアピールした。
ラミレス監督がかねてからチームの軸として期待を寄せていた梶谷の復帰は、最下位のチームを救った。「梶谷が戻ってきてからが開幕」とファンも元気を取り戻しつつある。
さらに好状況は続く。勢いづくチームに、主砲が戻ってくるのだ。
4月28日の中日戦で右わき腹を痛め、戦線離脱していた主砲・筒香嘉智がファームで実戦復帰。10日の中日戦から一軍に昇格することが決まっているという。
二軍の復帰戦でいきなり本塁打を放つなど、順調な回復ぶりを見せた筒香。抹消から最短10日での復帰は、チームにとっても大きな希望。
ラミレス監督も「筒香が戻ってくれば、また違うベイスターズをお見せすることができる」と語っており、ようやく理想の布陣が完成しようとしている。
逆襲の舞台は整った…。5月戦線はDeNAが台風の目になる!