気になるグリエルの去就...
今年2月にキューバから亡命し、現在メジャーの移籍市場でフリーエージェント(FA)となっている“キューバの至宝”ことユリエスキ・グリエルの周囲が騒がしくなってきた。
なかなか所属先が決まらずにいた中、現地時間22日にはドジャースの本拠地であるドジャースタジアムで練習を行ったことが伝えられた。
入団間近かとも言われたが、メッツやジャイアンツ、ヤンキースといったところも関心を寄せていることが報じられており、今後の動向に注目が集まっている。
再び注目度が高まってきた中、MLB公式サイト『MLB.com』に「グリエルはどこにフィットするのか」を考える特集が掲載。アンドリュー・シモン記者がオススメの球団をランキング形式で紹介している。
最もフィットするのはメッツ!
記事中で1位に挙げられたチームは、ナ・リーグ東地区に所属するニューヨーク・メッツだった。
地区2位でナショナルズを追いかけるメッツは、三塁を主戦とするスター選手のデービッド・ライトが首の手術を受けたためほぼシーズン絶望の見込み。代わりに三塁に入っているウィルマー・フローレスは打率.226、OPSも.648と物足りない数字となっており、グリエルはその不安を解消するのにうってつけの存在だと言う。
コスト面やメジャーで未知数であるという懸念点はあれど、ライトの故障が長引いた際や所属する内野手ニール・ウォーカーのFA移籍にも備えることができるため、メッツは獲得に乗り出すべきだと語られている。
メッツに次ぐ2番手として押されているのが、ナ・リーグ西地区所属のロサンゼルス・ドジャース。前田健太のチームメイトとなるか。
ドジャースはベテラン二塁手のチェイス・アトリーが6月に入って調子を落とし気味。三塁手のジャスティン・ターナーはここ最近は調子を上げているとはいえ、開幕から長い間不振に苦しんだ。ともにオフにはFAとなる事情もあり、獲得する意義は大いにあるとしている。
本人はヤンキースを熱望も...?
以降は3位・ロイヤルズ、4位にジャイアンツ、5位はアストロズと続き、ヤンキースは6位で登場する。
グリエル本人はヤンキースへのあこがれをかねてから語っており、ヤンキースでのプレーを熱望していることが伝えられているが、近年のヤンキースはあまり大型補強に積極的でない。
ましてや32歳の内野手に対し、4年総額4000万ドル(約40億円)とも言われている大型契約を結んでまで獲得に乗り出す可能性は薄いのではないか、と見られているようだ。
日本でもお馴染みの“キューバの至宝”はどこへ…?グリエルの去就問題から目が離せない。