「世代」で見る勝ち星
オールスターが16日で終了し、18日から後半戦がスタートする。前半戦を振り返ると、野村祐輔(広島)が両リーグ最多の11勝をマークし、パ・リーグは和田毅(ソフトバンク)、武田翔太(ソフトバンク)、有原航平(日本ハム)、石川歩(ロッテ)、則本昂大(楽天)の5人がリーグトップの9勝を挙げた。
世代別で前半戦の勝ち星数を見ると、「89年世代」が53勝で最も勝っている。両リーグ最多の11勝を挙げる野村を始め、防御率リーグトップの菅野智之(巨人)が6勝、救援投手の武隈祥太(西武)が5勝をマークしている。今年行われたオールスターでも、世代別では最多の10人が出場。黄金世代の1つ下ということもあり、これまではあまり目立たなかったが、球界を代表する選手が多い世代といえるだろう。
第2位は53勝の「84年世代」。この世代には、吉見一起(中日)、岸孝之(西武)、大隣憲司(ソフトバンク)がおり、野手も長野久義(巨人)、嶋基宏(楽天)、バレンティン(ヤクルト)と“最強世代”にふさわしいメンバーが揃う。この世代で最も白星を挙げたのが、ジョンソン(広島)の9勝。次いでディクソン(オリックス)の7勝、牧田和久(西武)の6勝となっている。
そして第3位は「88年世代」と「90年世代」の42勝。88年世代は田中将大(ヤンキース)、前田健太(ドジャース)とメジャーで活躍する投手が2人も日本でプレーしていない中、堂々の第3位。88年世代では石川歩(ロッテ)が9勝で一番白星が多い。90年世代は、則本、小川泰弘(ヤクルト)、西勇輝(オリックス)と日本代表にも選出されるほどの実力を持つ先発が集う世代。小川と西は思うように白星を挙げられていないが、則本はパ・リーグトップの9勝をマークしている。
第5位は「92年世代」。この世代は、有原が9勝、千賀が8勝、石田が6勝を挙げている。前半戦、先発と中継ぎをこなした山崎福也(オリックス)、加藤貴之(日本ハム)が先発専任となれば、白星が増えていきそうだ。
その他、松坂世代と呼ばれる「80年世代」が19勝、涌井秀章(ロッテ)、井納翔一(DeNA)らがいる「86年世代」は29勝となっている。
世代別の勝ち星トップ5
1位 89年世代[53勝]
【主な投手】
11勝 野村祐輔(広島)
6 勝 菅野智之(巨人)
5 勝 武隈祥太(西武)
2位 84年世代[49勝]
【主な投手】
9勝 ジョンソン(広島)
7勝 ディクソン(オリックス)
6勝 牧田和久(西武)
3位 88年世代[42勝]
【主な投手】
9勝 石川歩(ロッテ)
6勝 吉川光夫(日本ハム)
5勝 大野雄大(中日)
5勝 塩見貴洋(楽天)
3位 90年世代[42勝]
【主な投手】
9勝 則本昂大(楽天)
6勝 東浜巨(ソフトバンク)
5勝 西勇輝(オリックス)
5位 92年世代[41勝]
【主な投手】
9勝 有原航平(日本ハム)
8勝 千賀滉大(ソフトバンク)
6勝 石田健大(DeNA)
※日本人メジャーリーガーの白星は含めない