3敗目を喫した田中の気になる数字
ヤンキースの田中将大は現地時間7月27日(日本時間28日)、敵地でのアストロズ戦に先発登板。このカードのスイープがかかるマウンドだったが、5回4失点で今季3敗目を喫した。
2回に1点を失った田中は、3回裏にもコレアのタイムリーで追加点を許すと、4番のラスマスに2ランを被弾。序盤で4点を失ってしまう。
4回と5回は走者を出しながらも粘ったが、球数が94球まで達していたため5回を投げ切ったところで降板。味方の反撃も1点に留まり、現地6月11日以来となる黒星を喫した。
課題は「中4日」だけじゃない...?
前回登板は6月22日のジャイアンツ戦。今回は「中4日」での登板となった。
今季は特に「中4日」の登板で苦しんでいることが指摘されている田中。この試合前までのデータを見てみても、「中5日」では7度の先発で4勝負けなし、防御率1.05と快投を見せているのに対し、「中4日」になると9度の先発で1勝2敗、防御率4.75と一気に数字が悪くなる。
1日の違いで別人のよう...。地元・ニューヨークをはじめとするメディアは、こぞってこのポイントを突いてきたが、田中にまつわるデータでもうひとつ気になるものがある。それが、“捕手別の成績”だ。
マキャンとのコンビに注目
ヤンキースで主戦捕手を務めているのがブライアン・マキャン。通算240発を誇るメジャー屈指の強打の捕手である。
今シーズンもここまで101試合のうち81試合に出場している扇の要なのだが、田中との相性はあまり良くない。
この試合前までのデータを見てみると、マキャンとコンビを組んだ13試合の防御率は3.66。一方、控え捕手のオースティン・ロマインと組んだ時は7試合で1.79と大きな差が出ている。
昨シーズンも、マキャンとは20試合組んで防御率3.71だったのに対し、ジョン・ライアン・マーフィーとのコンビでは5試合で防御率2.83。同じように控え捕手とのコンビの方で好成績を残していた。
チームとしてマキャンの打力は捨てがたい一方、守備面では配球に偏りが出やすく、狙い球が絞られやすいという欠点もある。ここからポストシーズンへ向けた勝負の夏場を戦いぬく上で、この課題は解消しておきたいところ。
このあとの田中将大の先発時には、コンビを組む“捕手”にも注目だ。