「世界一奪還」をめざす
いよいよ2017年3月に迫った「第4回ワールドベースボールクラシック」。2日に行われた記者会見では1次ラウンドおよび2次ラウンドの東京プール開催が発表され、大会の詳細が発表された。
記者会見には、侍ジャパンの小久保裕紀監督をはじめ、NPBの熊﨑勝彦コミッショナーとWBC INC.アジア代表のジム・スモール氏が出席。小久保監督と熊﨑コミッショナーは、「世界一の奪還」が最終的な目標であることを強調した。
8月中に渡米し直接交渉へ
「世界一を奪還するしかないという思いでやってきました。その目標を達成できるように準備をしていきたいと思います」と抱負を語った小久保監督。
8月中には渡米して日本人メジャーリーガーや球団と話し合うこと、そこにはイチロー(マリナーズ)や田沢(レッドソックス)といった選手も含まれていることも明かしている。
「WBCは世界のトップたちが集まる世界一を決める大会なので、その中に身を置いて戦っている選手たちの必要性は感じていますが、選手個々の問題もあります。その辺りも含め、来週中にはアメリカで話を詰めてきたいと思っています。」
現在メジャー通算3000安打への挑戦がつづいているイチローについても、「会うアポイントはとっているので、直接会って話をしてこようと思っています」と語る。
NPBの熊崎コミッショナーも「どのようなチームにするのかは、監督が最善の判断を下してくれると確信している」と前置きしたうえで、「私の気持ちとしては、日本人メジャーリーガーにも参加してもらいたいと思っています。そのために我々としても最善の努力をしていきたいと思います」と協力することを約束した。
メジャーリーガーは「全員と会う」
また、今年11月に行われる強化試合の位置づけについては、「本番までに集まれる最後の機会なので、本番に呼ぶであろうメンバーを中心に編成したい」とコメント。
最終的には、招集したことのない選手や常連選手との「コミュニケーション、チームとしての輪、結束という面」を考慮することも明かした。
その時点でのメジャーリーガーの招集に関しても、「投手に関しては難しいと思いますが、本人や球団と話をして確認してからになるかなと思います」と語り、招集自体には前向き。
このあと渡米した際に「メジャーリーガー全員と会う予定」としており、“最強ジャパン”結成に向けて全力を尽くす構えだ。
気になる大谷翔平の起用法は...
また、会見では“二刀流”大谷翔平の起用法についても質問が飛んだ。
これについては「招集するなら投手で」と小久保監督は語ったものの、指名打者としての起用の可能性についても「あります」と答える。
「昨年のプレミアのときみたいに、次の登板が準決勝までというように間が空いたときにどうなのかということも、これから日本ハムとも話していかないといけないですし、そういった作業も今後していかなければいけないと思っています。」
すでにアメリカでの注目度も高まっている大谷だけに、このWBCでどんなプレーを見せるのか。日本のみならず、世界中からの視線を集めることになるだろう。
東京ドームで開催される1次ラウンドは、2017年3月7日(火)から11日(土)まで。日本の他に、キューバ、中国、オーストラリアが出場する。
世界一奪還へ向けた戦いは、徐々に近づいてきている。