ニュース 2016.08.12. 10:50

終盤光った集中力 10年連続出場の聖光学院が逆転勝ち

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【夏の甲子園】大会6日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
聖光学院 5 - 3 クラーク国際
<2回戦 8月12日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会6日目。第1試合は10年連続の甲子園出場となった聖光学院(福島)が登場。初出場のクラーク国際に苦戦も、貫禄の逆転勝ちで初戦を突破した。

 戦後最長記録を更新する10年連続の甲子園出場となった聖光学院。ところが、慣れたはずの聖地で初出場の相手に苦戦を強いられる。

 クラーク国際先発・平沢津虎揮(3年)のサイドスローに翻弄され、安打すら出ない苦しい展開。先制を許した直後の2回は四球に犠打、相手の失策と無安打で1点を返したが、その後は右腕を打ちあぐねたまま終盤戦へと突入する。

 それでも1-3と2点のビハインドで迎えた7回、甲子園常連校が意地を見せる。

 先頭の鎌倉誠(3年)が四球で出ると、つづく加納皐(3年)がこの日チーム3本目の安打を放ってチャンスメイク。ここで4番の鈴木駿輔(3年)に犠打を命じると、これが相手のミスを誘って無死満塁の大チャンス。

 すると、5番の小泉徹平(2年)が外寄りの速球を逆らわずに弾き返すと、打球は前進守備の内野の頭上を超え、左中間を突破。走者が全員還り、打った小泉も三塁へ。走者一掃のタイムリーで一気に試合をひっくり返した。

 さらに無死三塁から西川将也(3年)が犠飛を放って1点を追加。攻めあぐねた相手からワンチャンスをものにし、7回一挙の4得点で逆転した。

 最後は8回、9回と得点圏に走者を背負ったものの、2番手・斎藤郁也(2年)がホームを踏ませず。5-3で逃げ切った。


▼ 聖光学院・斎藤智也監督
「苦戦は予想以上。思っていたよりも右打者が苦しめられた。(逆転の7回は)左打者へのめぐりが良く、それがハマったと思う」

▼ 聖光学院・小泉徹平
「(値千金のタイムリーについて)初球を打つと決めていた。県大会でも逆転が多かったので、その分落ち着いて臨めた」
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