ニュース 2016.08.14. 10:50

いなべ総合、8回の集中打で接戦制す 初の3回戦進出

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【夏の甲子園】大会8日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
山梨学院 2 - 7 いなべ総合
<2回戦 8月14日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会8日目。好カードが目白押しの日曜日とあって、甲子園には6時30分の開場直後から満員の通知が出るほどの大観衆が詰めかけた。

 そんな中で迎えた第1試合は、初戦で甲子園初勝利を挙げたいなべ総合(三重)が、初戦で21年ぶりの勝利を挙げた山梨学院(山梨)と対戦。接戦の8回に打線がつながり、7-2で強打の相手を下した。

 初戦は鶴岡東(山形)に対して13安打で5得点の快勝。スキのない攻撃で勝ち上がってきたいなべ総合。この日も2回、連続四球でチャンスを作ると、きっちりと犠打を決めてチャンスを拡大。二死二、三塁から赤木聡介(2年)のセカンドへのゴロが相手の失策を誘い、先制に成功する。

 5回に逆転を許すも、直後の裏に奥村拓希(3年)のタイムリーツーベースで2-2。同点のまま、試合は終盤戦へと突入する。

 いなべ総合は赤木が7回まで6安打、3四死球も粘りの投球で2点に抑え、8回からは右の山内智貴(3年)にスイッチ。一方の山梨学院も先発した吉松塁(2年)を5回までで代え、6回から栗尾勇摩(2年)が登板。継投勝負となって落ち着いたゲームは8回、いなべ総合がついに栗尾を捕らえる。

 先頭の宮崎悠斗(3年)が安打で出ると、尾崎英也監督はここで盗塁を選択。宮崎は見事期待に応えて盗塁を決め、無死二塁とチャンスを作る。

 続く打者のニゴロで三塁に進み、迎えるは4番の藤井亮磨(3年)。初戦から打撃で苦しんだ男は、甘く入ったボールを振りぬくと打球はライトオーバーでフェンスを直撃。4番の一振りでついに勝ち越しに成功した。

 これで勢いに乗ったいなべ総合打線は二死満塁から藤田涼雅(2年)のタイムリーで追加点を挙げると、リリーフした山内が走者一掃のタイムリーツーベース。この回5安打集中の5得点で試合を決めた。

 9回も山内が二塁打を許しながらも無失点でしのぎ、7-2の快勝。いなべ総合が甲子園2勝目を挙げ、3回戦に進出した。

 試合後の抽選の結果、いなべ総合の次戦は大会10日目の第2試合に決定。センバツ4強の秀岳館(熊本)と激突する。


▼ いなべ総合・尾崎英也監督
「(8回の盗塁に関して)宮崎なら行ける確信があった。積極的に向かっていかないと、と思っていたので、彼の素晴らしい足に賭けた」
「(先発した赤木に関しては)よく投げてくれた。期待以上の投球。要所要所で落ち着いて投げてくれました」

▼ いなべ総合・藤井亮磨
「(決勝打は)打つことだけに集中できました。この勢いのままいきたい」
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