第98回 高校野球選手権大会
鳴門 11 - 9 盛岡大付
<3回戦 8月16日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会10日目を迎え、ベスト8をかけた3回戦の4試合が行われた。
春夏通じて初の8強入りを目指した盛岡大附(岩手)は、鳴門(徳島)に9-11で敗戦。打撃戦を制して勝ち上がってきた学校らしく、最終回に4点を返す猛追を見せたが、あと一歩及ばなかった。
一度手をつけたら止まらない、というところから“わんこそば打線”の異名を持つ盛岡大付。2戦連続で2本塁打を含む14安打をマークし、2回戦では創志学園(岡山)の“松坂2世”こと高田萌生に猛打を浴びせた強力打線が、この日も相手の出鼻をくじく。
初回、トップバッターの石橋泰成(3年)が2ストライクと追い込まれたところからライトへのヒットで出塁。犠打と内野安打で一、三塁とすると、2回戦で本塁打を放っている4番の塩谷洋樹(3年)がレフト前に運び、1-0と幸先よく先制する。
しかし、4回に5点を奪われ逆転を許す。先発の井上涼平(3年)が2ランと三塁打で4点を失い、代わった2年生左腕・三浦瑞樹もスクイズを決められて1-5。4点を追う展開となってしまう。
それでも、初回以降は鳴りを潜めていた強力打線が5回に再び目を覚ます。
先頭の7番・西山雄基(3年)が初回以来となるヒットで出塁。野選と四球で一死満塁とチャンスをつかむと、2番の菅原優輝(3年)がレフト前へタイムリーを放ち、2点を返す。さらに死球で満塁とたたみかけると、先制打の塩谷がレフト前に運び二者がホームイン。一気に同点に追いついた。
ところが、続く6回は得点圏に走者を進めながらもチャンスを生かせずにいると、逆に7回にタイムリーを浴びて勝ち越しを許してしまう。
その裏にも2つの四球とヒットで一死満塁とビッグチャンスを迎えたが、空振り三振と内野ゴロに倒れて無得点。なかなか流れを変えることができない。
すると8回、火のついた相手の猛攻を止められず、5失点を喫して5-11。さらに差を広げられてしまう。その裏も先頭の野坂省(3年)が二塁打で出塁したが、後が続かず。自慢の打線がつながらない。
しかし、ここで簡単に引き下がらないのが、盛岡大付の打線。
最終回、無死から塩谷が今大会2本目となる3ラン。この日4安打を放った4番の意地で3点差と詰め寄り、なおもヒットと連続四球で一死満塁と追い詰めると、押し出しで1点を追加する。
9-11、一死満塁……。完全に盛岡大付のペースになったかと思われたが、続く石橋はピッチャーゴロ。懸命のヘッドスライディングも届かず、併殺で万事休す。相手を上回る13安打を放ったが、最後の一押しができずに敗退した。
▼ 盛岡大付・関口清冶監督
「9回は奇跡が起こりそうな気がしたが。ただ、よく頑張ってくれた。幸先よく1点を取ったが、2回、3回にもう少したたみかけるような攻撃ができていれば、もう少しうまくゲームが運べた気がします。部大量失点が2回あったのが痛かった」
鳴門 11 - 9 盛岡大付
<3回戦 8月16日>
「第98回 全国高校野球選手権大会」は大会10日目を迎え、ベスト8をかけた3回戦の4試合が行われた。
春夏通じて初の8強入りを目指した盛岡大附(岩手)は、鳴門(徳島)に9-11で敗戦。打撃戦を制して勝ち上がってきた学校らしく、最終回に4点を返す猛追を見せたが、あと一歩及ばなかった。
一度手をつけたら止まらない、というところから“わんこそば打線”の異名を持つ盛岡大付。2戦連続で2本塁打を含む14安打をマークし、2回戦では創志学園(岡山)の“松坂2世”こと高田萌生に猛打を浴びせた強力打線が、この日も相手の出鼻をくじく。
初回、トップバッターの石橋泰成(3年)が2ストライクと追い込まれたところからライトへのヒットで出塁。犠打と内野安打で一、三塁とすると、2回戦で本塁打を放っている4番の塩谷洋樹(3年)がレフト前に運び、1-0と幸先よく先制する。
しかし、4回に5点を奪われ逆転を許す。先発の井上涼平(3年)が2ランと三塁打で4点を失い、代わった2年生左腕・三浦瑞樹もスクイズを決められて1-5。4点を追う展開となってしまう。
それでも、初回以降は鳴りを潜めていた強力打線が5回に再び目を覚ます。
先頭の7番・西山雄基(3年)が初回以来となるヒットで出塁。野選と四球で一死満塁とチャンスをつかむと、2番の菅原優輝(3年)がレフト前へタイムリーを放ち、2点を返す。さらに死球で満塁とたたみかけると、先制打の塩谷がレフト前に運び二者がホームイン。一気に同点に追いついた。
ところが、続く6回は得点圏に走者を進めながらもチャンスを生かせずにいると、逆に7回にタイムリーを浴びて勝ち越しを許してしまう。
その裏にも2つの四球とヒットで一死満塁とビッグチャンスを迎えたが、空振り三振と内野ゴロに倒れて無得点。なかなか流れを変えることができない。
すると8回、火のついた相手の猛攻を止められず、5失点を喫して5-11。さらに差を広げられてしまう。その裏も先頭の野坂省(3年)が二塁打で出塁したが、後が続かず。自慢の打線がつながらない。
しかし、ここで簡単に引き下がらないのが、盛岡大付の打線。
最終回、無死から塩谷が今大会2本目となる3ラン。この日4安打を放った4番の意地で3点差と詰め寄り、なおもヒットと連続四球で一死満塁と追い詰めると、押し出しで1点を追加する。
9-11、一死満塁……。完全に盛岡大付のペースになったかと思われたが、続く石橋はピッチャーゴロ。懸命のヘッドスライディングも届かず、併殺で万事休す。相手を上回る13安打を放ったが、最後の一押しができずに敗退した。
▼ 盛岡大付・関口清冶監督
「9回は奇跡が起こりそうな気がしたが。ただ、よく頑張ってくれた。幸先よく1点を取ったが、2回、3回にもう少したたみかけるような攻撃ができていれば、もう少しうまくゲームが運べた気がします。部大量失点が2回あったのが痛かった」