イチローにかかる記録がまだあった
安打数の世界最多記録や、メジャー通算3000本安打、さらにはメジャー通算500盗塁と、次々に偉業を成し遂げてきた今シーズンのイチロー。
まさに生けるレジェンドとして球界に君臨しているが、そんな男には今季中の達成に期待がかかる記録がまだまだ存在しているのをご存知だろうか。
ちょっと意外な本塁打の記録
まず20年プレーする選手が限られる中、毎年健康にしっかりと結果を残せる選手となると本当にごくわずかだ。日米通算も含めた、日本人選手による「連続本塁打トップ10」は以下の通り。
【連続本塁打記録・トップ10】
1位 26年 谷繁元信(横浜大洋・横浜~中日) ☆通算229本塁打
2位 25年 野村克也(南海~ロッテ~西武) ☆通算657本塁打
3位 23年 張本 勲(東映・日拓・日本ハム~巨人~ロッテ) ☆通算504本塁打
3位 23年 門田博光(ダイエー) ☆通算567本塁打
3位 23年 イチロー(オリックス~マリナーズ~ヤンキース~マーリンズ) ☆日米通算231本
6位 22年 王 貞治(巨人) ☆通算868本塁打
6位 22年 大島康徳(中日~日本ハム) ☆通算382本塁打
6位 22年 立浪和義(中日) ☆通算171本塁打
6位 22年 山崎武司(中日~オリックス~楽天~中日) ☆通算403本塁打
10位 21年 高木守道(中日) ☆通算236本塁打
10位 21年 清原和博(西武~巨人~オリックス) ☆通算525本塁打
10位 21年 衣笠祥雄(広島) ☆通算503本塁打
ご覧のような、ものすごい顔ぶれ。通算500本塁打以上のレジェンド選手も多い中、トップは26年連続の谷繁となっている。
そのほかにも立浪や高木など、長距離砲タイプではない選手もランクイン。長く第一線でプレーできる選手には、このような隠れた大記録もついてくるというわけだ。
一発は出るか...
ちなみに、トップ10の中で“日米通算”なのはイチローただ一人。日米でイチローに続くのは、日本で10年・メジャーで10年の合計20年連続本塁打を記録した松井秀喜だ。
イチローは今季いまだ本塁打0...。出ればその瞬間、日米通算24年連続の本塁打となり、張本&門田を抜いて連続本塁打の歴代単独3位に浮上する。
今思うと、ちょうどメジャー通算3000本目の安打となった三塁打が最も惜しかった。行ったかと思われた打球は、わずか届かずフェンスの上部に直撃。連続本塁打の更新とはならなかった。残り1カ月とちょっとのシーズンとなるが、なんとか1本打って欲しい。