柳田離脱も…ソフトBに優勝M20点灯!
首位・ソフトバンクは2日の楽天戦に勝利し、2位日本ハムが敗れたため、ソフトバンクに優勝マジック20が点灯した。ただ首位を走るソフトバンクの柳田悠岐が1日の西武戦で、右手薬指を骨折。全治6週間と診断され、シーズン中の復帰がほぼ絶望的となった。
リーグ3連覇を目指すソフトバンクにとって、8月31日の西武戦まで開幕から119試合連続でフルイニング出場を続けてきた柳田の離脱は大きな痛手。中心選手の柳田の離脱がチームにどのような影響を及ぼすか気になるところ。
09年の日本ハムはエース・ダルが故障も優勝
相次いで主力が離脱したこともあり日本ハムは、8月18日の楽天戦から25日のオリックス戦にかけて6連敗。連敗前の8月17日終了時点で、首位・日本ハムは2位ソフトバンクに7ゲーム差を付けていたが、6連敗後には3ゲーム差まで詰められた。
その後、インフルエンザで離脱した選手が戦列に戻り、ダルビッシュも9月13日に一時復帰。これで一気に再加速するかと思われたが、ダルビッシュは9月23日に肩と腰に違和感を訴え再び登録抹消。エース不在の中でも、チームは勝利を積み重ね、10月6日に2年ぶり5度目のリーグ優勝を決めた。
08年の阪神は前半戦に優勝マジックを点灯も…
一方で、2008年の阪神は7月22日に優勝マジック46を点灯するなど、圧倒的な強さを誇りながらも、シーズン終盤に新井貴浩の離脱が響きリーグ優勝を逃している。
この年から阪神に加入した新井は3番打者として、一時は打率3割4分を超える高打率をマークし、前半戦の快進撃を支えた。だが、前半戦の終盤に腰痛を訴え一時離脱。すぐに復帰したが、8月に行われた北京五輪の日本代表に選出され、ケガを押しながらも出場した。結果的に、五輪中に症状が悪化し、帰国後に腰椎の疲労骨折していたことが判明。
新井はシーズン終盤の9月下旬に復帰したが、この時には一時13ゲーム以上離していた巨人の勢いが阪神よりも上回っていた。結局、前半戦に優勝マジックを点灯させた阪神だが、巨人に大逆転優勝を許し、岡田彰布監督(当時)は同年限りで退任した。
柳田を欠く首位・ソフトバンクは、09年の日本ハムのように最後まで逃げ切れるのか…。それとも、阪神のように優勝を逃してしまうのか…。柳田の離脱を感じさせない戦いを期待したいところだ。