今季も故障とは無縁、143試合に出場
マーリンズは5日(日本時間6日)、イチロー外野手と来季の契約を結んだと発表した。選択権を持ってた球団側が年俸200万ドル(約2億600万円)の延長権を行使。また新たに、2018年の契約選択権も追加された。
今回の契約については、本拠地マーリンズ・パーク内で行われた総括会見の中で発表された。サムソン球団社長は「イチローは50歳までプレーすることを希望している。彼がチームにいることは名誉」などと話し、同席したマッティングリー監督は「外野のポジションをどこでもこなし、いい守備をする。スピードがあって、代打もできる選手はなかなか簡単には見つけられない」と、改めて貴重な戦力であることを強調した。
イチローはマーリンズ2年目の今季も「第4の外野手」としてスタート。それでも、正右翼手・スタントンの故障、正中堅手・オズナの不調などもあり143試合に出場した。少ない出番の中で、8月下旬までは打率3割をキープ。また、6月15日のパドレス戦で世界記録となる日米通算4257安打を記録し、8月7日のロッキーズ戦ではメジャー通算3000安打を達成するなど、打率.291、出塁率.354、1本塁打、22打点、10盗塁の成績を残した。
チームは79勝82敗と負け越したが、今季は終盤までワイルドカードゲーム進出の可能性を残し、昨季の71勝91敗から飛躍した。球団はイチローの野球に対する姿勢も評価。チームメイトにいい影響を及ぼしていると見ている。