清田「変なプレッシャーなく戦える」
2年連続クライマックス・シリーズ(CS)進出を決めたロッテ。8日から始まるCSでは、6年ぶりの3位から日本一、いわゆる“下剋上”を目指し戦っていく。
ロッテといえば、勝率2位からプレーオフを制し優勝した05年、3位から日本一となった10年など短期決戦に強い印象がある。
当時1年目ながら日本シリーズ新人通算打点のタイ記録となる6打点をマークし、2010年の“下剋上”に大きく貢献した清田に聞いてみると、「僕がプロ入り後、いつも3位なので、のびのびじゃないですけど、変なプレッシャーもなく、ワクワクドキドキやれているのが結果に繋がっている」と分析する。
12年にプロ入りし13年と15年にCSに出場したことのある鈴木大地キャプテンは、5日の楽天戦後の囲み取材で「ホームでやれないのは痛いが、僕たちは挑戦者として向かっていける。おそらく、ソフトバンクの方がシーズンで日本ハムと良い戦いをしていますし、(ファイナルに)いかなきゃいけないと思っていると思う。逆に僕らは何も失うものがないので、腹をくくって戦っていける」と話す。
負けても失うものがない3位・ロッテと、必ず勝たなければいけないとプレッシャーの中で戦う2位・ソフトバンクと1位・日本ハム。
指揮官も「(相手は)レギュラーシーズンで、うちより上にいたチーム。とにかくチャレンジャー精神で向かっていくだけ。みんなで1つになって、思う存分暴れたいなと思います」と意気込む。
ロッテはCS直前まで公式戦を戦った
日程面に目を向けると、ファーストステージで戦うソフトバンクは、2日に全日程が終了し約1週間、間が空いたが、3位のロッテはCSの3日前まで戦うことができた。ロッテは最後の2連戦を4-2、7-1と勝利し、良い形でシーズンを終えている。
現在のチームの雰囲気について清田は「今年1年負けてきたら雰囲気は落ちますけど、勝っていればすごい雰囲気がいい。また新たな気持ちで戦えるので、雰囲気よくいけると思います」と話せば、鈴木キャプテンも「試合勘というかギリギリまで試合ができたのは、チームとしてもモチベーションをあげていけると思います」と力強く話した。
本拠地QVCマリンに戻るためには、日本シリーズ進出しか方法はない。2度目の“下剋上”に向けた戦いがいよいよ幕を開ける。