14年に首位打者
オリックスの糸井嘉男が、FA権を行使することを球団に伝えたとの報道が出た。
糸井は13年に日本ハムからトレードで加入すると、移籍2年目の14年に打率.331を記録し、首位打者のタイトルを獲得。翌15年は故障と打撃不振が響き、移籍後最低となる打率.262に終わった。
昨季の悔しさを晴らすように今季は、2年ぶりに打率.306を記録し、自身初となるシーズン全試合出場を果たした。さらに、53盗塁をマークし、球界史上最年長で盗塁王に輝くなど中心選手だ。
センターを固定できず…
オリックスの外野手事情を見てみると、レフトは今季チーム最多の20本塁打を記録したT-岡田、シーズン終盤に10本塁打を記録したルーキーの吉田正尚がいる。センターは1年通してレギュラーを固定することができず、センターでスタメン最多の56試合に出場した駿太、内野手登録の小島脩平、大城滉二などが外野で出場するなど層が薄い。
ライトはというと、FA宣言した糸井がチーム最多の118試合に先発出場し、次いで吉田正の9試合、ボグセビックの7試合と続いている。
仮に糸井が移籍したと想定して、吉田正が来季もシーズン後半のような活躍を見せることができればライトで起用し、今季同様にレギュラーが固定できていないポジションはセンターのみとなる。また、糸井が来季もオリックスのユニフォームに袖を通せば、吉田正をレフト、T-岡田をファーストで起用することもできそうだ。
ただ、糸井が移籍、残留するにしても、センターのポジションが課題であることは事実。駿太、小田、川端崇義といった生え抜き外野手の奮起に期待したいところだ。
糸井が移籍するのか…。残留するのか…。糸井の動向次第ではオリックスの外野は大きく変わりそうだ。
<ポジション別最多スタメン出場選手>
左翼:T-岡田(70試合)
中堅:駿太(56試合)
右翼:糸井嘉男(118試合)