楽天のエースがNPB最長の2ケタ勝利
今季2ケタ勝利を達成した投手は、セ・パあわせて19人(セが7人、パが12人)。複数年連続で2桁勝利を達成した投手(NPBのみ)をみると、則本昂大(楽天)の4年連続2桁勝利が現在の球界では最長だ。
則本は1年目の13年に15勝をマークすると、2年目が14勝、3年目が10勝、4年目が11勝を挙げている。1年目にリーグ優勝・日本一を達成したが、2年目以降はチームが下位に沈む中、毎年2ケタ勝利を記録している。
次いで今季のMVP・大谷翔平(日本ハム)と、最優秀防御率のタイトルを獲得した石川歩(ロッテ)の3年連続2ケタ勝利。石川も則本と同様に、ルーキーイヤーの14年から3年連続で2ケタ勝利を記録しており、記録をどこまで伸ばすのか注目だ。
その他、複数年連続で2ケタ勝利を記録している投手は以下のとおり。
【NPB】
則本昂大(楽天)
13年:15勝(8敗)
14年:14勝(10敗)
15年:10勝(11敗)
16年:11勝(11敗)
大谷翔平(日本ハム)
14年:11勝(4敗)
15年:15勝(5敗)
16年:10勝(4敗)
石川歩(ロッテ)
14年:10勝(8敗)
15年:12勝(12敗)
16年:14勝(5敗)
西勇輝(オリックス)
14年:12勝(10敗)
15年:10勝(6敗)
16年:10勝(12敗)
武田翔太(ソフトバンク)
15年:13勝
16年:14勝
黒田博樹(広島)
15年:11勝(8敗)
16年:10勝(8敗)
ジョンソン(広島)
15年:14勝(7敗)
16年:15勝(7敗)
涌井秀章(ロッテ)
15年:15勝(9敗)
16年:10勝(7敗)
日米通算の最長は則本の先輩
日米通算でみると、田中将大(ヤンキース)の8年連続2ケタ勝利が日本人投手では最長だ。
田中は楽天時代の09年に15勝を挙げると、この年から毎年2ケタ勝利を記録。日本最終年となった13年には24勝をマークした。14年から活躍の場をメジャーに移すと、右肘の故障に悩まされながらも1年目に13勝、2年目も12勝、3年目の今季はメジャー移籍後自己最多の14勝を挙げた。
また今季限りで現役から引退した黒田博樹(広島)は、7年連続で2ケタ勝利を記録した。ドジャース時代の10年に11勝をマークすると、メジャー最終年となるヤンキース時代の14年まで毎年2ケタ勝利を達成。日本球界に復帰後も15年に11勝、今季も10勝を挙げて現役から退いた。
前田健太(ドジャース)も黒田と同じ日米通算7年連続で2ケタ勝利を記録している。広島時代の10年から毎年2ケタ勝利を挙げ、今季からプレーするドジャースでは日本人の新人投手ではメジャー最多タイに並ぶ16勝を記録した。
その他、ダルビッシュ有(レンジャーズ)は06年から2ケタ勝利を続けていたが14年で途切れ、岩隈久志(マリナーズ)も昨季が9勝だった。
【日米通算】
田中将大(ヤンキース)
<NPB>
09年:15勝(6敗)
10年:11勝(6敗)
11年:19勝(5敗)
12年:10勝(4敗)
13年:24勝(0敗)
<MLB>
14年:13勝(5敗)
15年:12勝(7敗)
16年:14勝(4敗)
黒田博樹(広島)
<MLB>
10年:11勝(13敗)
11年:13勝(16敗)
12年:16勝(11敗)
13年:11勝(13敗)
14年:11勝(9敗)
<NPB>
15年:11勝(8敗)
16年:10勝(8敗)
前田健太(ドジャース)
<NPB>
10年:15勝(8敗)
11年:10勝(12敗)
12年:14勝(7敗)
13年:15勝(7敗)
14年:11勝(9敗)
15年:15勝(8敗)
<MLB>
16年:16勝(11敗)