コラム 2016.03.19. 14:30

いつかは満員のマリンで…“ゴールデンルーキー”平沢大河の再出発

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二軍から再出発を切るロッテ・平沢

開幕一軍、スタメンへの挑戦は終わった


 ロッテのドラフト1位ルーキー・平沢大河の開幕一軍、スタメンへの挑戦が終わった。

 一軍への最終テストとなった、11日からの本拠地QVCマリンフィールドでのオープン戦3連戦。最後の第3戦、オリックスとの試合に出場した平沢は、7回に待望のオープン戦初安打を放つも、先発した西勇輝の前に2打席凡退。オープン戦の結果は12打数1安打、7三振とプロの壁にぶち当たり、二軍落ちが決まった。

 春季キャンプから、その持って生まれた才能をフルに発揮。アピールを続けてきた平沢。キャンプ実戦では長打力も披露するなど、握り慣れた金属バットから木製のバットへのアジャストも済ませ、打撃好調の感もあった。

 ただし、守備面では「少し雑」と伊東勤監督が言ったように、失策や記録にならないミスを連発。最終的にはそれが一番の障壁となった。


ファームからの出直し、逆襲を期す…


 名門・仙台育英高の出身。私立ならではの素晴らしい環境の中で、高校3年間を過ごしてきた。

 グラウンドはもちろん、室内練習場もプロ顔負けの施設がある。仙台育英出身のプロ野球選手と言えば、現在復帰を目指しているヤクルトの由規が代表的であるが、平沢を含めて過去27人もいる。

 ドラフト1位でのプロ入りは、2007年に高校生ドラフト1位でヤクルトに入団した由規以来。地元・仙台では、8年ぶりとなる”新星”誕生に大盛り上がりだった。

 クジ引きの結果、地元・楽天のライバルチームへ入団することになったものの、声援を送るファンは多い。

 また、いわゆる“イケメン”ということもあり、キャンプ前からグッズが出るほどのプチフィーバーに。春季キャンプでは連日テレビのスポーツニュースで取り上げられ、その露出回数は同期の楽天・オコエ瑠偉に引けを取らなかった。

 高卒内野手では、1988年の中日・立浪和義氏以来となる、28年ぶりの「開幕スタメン」へ日に日に期待が高まっていく中、肝心の本人はプロの“壁”を体で感じ取っていたようだ。

 二軍行きを通告されると、「うすうす感じていた。今のままでは通用しない」とコメント。巻き返しへ向けて、すでに切り替えて歩き始めている。

 ロッテは18日、1週間後に迫った開幕・日本ハム戦の前売りチケットが完売したと発表した。まさに平沢が夢見ていた、満員のファンで埋まった本拠地のグラウンド。そこに立つことは叶わなかったが、ファームで結果を残し、1日でも早く一軍での姿を見せてほしい。

 平沢大河には、それだけの資質が間違いなく備わっているはずだ。
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